2011/03/24

(No.1355): 二気筒譚


本日、各自動車メディア上を一斉に流れた、
新たなエンジンを搭載したフィアット500登場の報。

FIAT500 TwinAir
インタークーラー付ターボ直列2気筒
排気量875cc、最高出力85ps、
最大トルク14.8kgm
燃費は最大で21.8km/Lとのこと。


表向きはエコ、環境に配慮という謳い文句だが
筆者的にはそっち方面ではなく
エンジン自体の仕様に敬意を表したい。
すなわち、旧チンクェチェントと同様の
2気筒エンジンであり、排気量は1Lを下回る
875ccときている。
これで85psなのだから文句のつけようがない。

既に試乗レビューなどがネット上に
アップされているのだが、全体の完成度に
ついては高評価ではない記事が多い。
やはり、非力さと2気筒ゆえのバタバタ感が
評価を落としている。

非力、バタバタ感、まったくもって問題ない。
いやむしろバタバタであって欲しいと心底思う。
排気量といい気筒数といい、そして馬力といい
もう完全に筆者の的をど真ん中から射ぬいている。

一般的にこのクルマの目玉は「エコ」であり
低燃費自動車ということであるが
筆者の注目箇所はそこではない。
2気筒、875ccという潔い小じんまり感にである。
まるでオートバイのエンジン仕様ではないか。


惜しむらくは、お察しの通り、
マニュアル車の設定がない。
この一点に尽きる。
価格設定で195万円くらいでマニュアル車
設定があるとグっとくるはずである。


某レビュー記事に書いてあったが
アクセルを急激に踏み込んで発進すると
FIAT500に「危険だからやめなさい!」と
音声で叱られるらしい。


お願いだから全力で叱って欲しい。

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