2012/09/30

(No.1811): 特撮博物館


特撮博物館を訪なう。
来週には閉館してしまうので今見なくては
末代までの恥というせっぱつまり感を保ちながら訪なう。

結果から言うと
予想以上の素晴らしさに集中力は増すばかりだった。

前評判の巨神兵の映画だったり、
くだんのエヴァなんちゃらとかの系統だったり
ということはどこぞへ吹き飛んでおり
1960年代の映画で使われたそのアイテムが
「撮影オリジナル」という表記のもと
数点も展示されているのを目の当たりにして
是非もない、ずずっと奥まで、という感慨に
浸るのであった。

街のミニチュアセットが模型好き的な感性を
ころころとくすぐる感じは
もうハナからはっつきで見ていたい心境である。
特撮の技術を絶やす事なく受け継いでゆくという
意思を、くだんの巨神兵の短編にも見られる通り
全てをリアルの物理現象で創ってゆくという
昔ながらの特殊撮影の醍醐味に全てが集約されている。

「巨神兵東京に現る」はCGなどの仮想現実を
見慣れてしまった我々に泥臭い原点のホンモノの
太陽の陽を思い出させてくれる良い作品であった。
ストーリー的にはナウシカにつながってゆく
風ではあったが、
筆者はやはりメイキングビデオにもあったような
特撮映画職人たちの想いの方に深みを感じた。

クリエイターは職人だ。









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