2014/04/02

(No.2163): マルチアウトのオーディオI/O譚


deweyのライブでは筆者エフオピ側に
設置する安価なミキサーに全ての音源を
立ち上げ、それをリアル2MIXしてLRを
PAさんへ渡している。
従ってそのミックス加減は筆者の裁量ひとつ
であり、つまりそのミックスの根拠は、筆者の
立っている場所のコロガシ(ステージモニター)
の音が要であり、つまりそんな安直な出来事で
deweyの外音は支配されているのである。
しかしこれは、一般的なデスクトップミュージック
のライブ、コンピュータを主軸とした
ライブ現場では別段珍しいことではない。

ライブパフォーマンスとしてステージ上の
ミキサーを操作すること自体はむしろ是であり
かのThe Chemical BrothersやUnderworld
などのライブではミキサー操作自体が演奏と
等価になっていることは周知の事実である。

ところがここに来てステージ上でミックスし
2MIXのみをPAへ送ること自体に少々疑念を
筆者は持ち始めた。
それは、二つの理由による。

一つは、音質。
これは「良い音」という意味ではなく「正しい音」
という意味。
つまりdeweyとして創られた音がその想いも
含めて正しくオーディエンスへ伝わっているか
ということ。
せっかく想い描いた音を造り出しても
ライブ時にダイナミックレンジの狭いノイジーな
安価ミキサーに通してしまったらそれは
変化してしまうのだ。
オーディオI/Oから直接聴く音は広大で弾力が
あるのに、ミキサーを通した結果ぺらぺらに
薄くなってしまう、という経験をした。
しかしこの問題は音質変化の少ない高品質な
ミキサーを導入すればある程度は解決できる。
が、高品質な高級ミキサーを導入する
そんなお金はまったくない。

もう一つの理由はミックス加減。
上述でも書いたように演者によるリアルミックス
には難点もある。それはつまり正しいモニター
環境でミックスしているわけではないからだ。
ステージ上のコロガシのみでモニターするので
偏ったミキシングに陥る事が多い。
実際、前回のライブ動画を確認したら、
平さんバックトラックが大きくなりすぎていた
曲があった。
まぁそれこそがライブである、
という考え方もあるにはある。
実際、今まではそのような趣旨を持っていた。

或いはヘッドフォンでモニターすればミックスも
良い塩梅になるのではないかと思う方も
多いだろう。それは確かに一理あるのだが、
deweyライブ演出上諸々の事情があり
ヘッドフォン装着は実現が難しい。

筆者がドラマーの時はヘッドフォンでモニター
していたが、それとこれとは話しが違う。
ステージ上でミックスするのだから
ドラム演奏のためにクリック聴くのとは訳が違う。
バランスなどわからない。


以上の理由により、ステージミキサーの使用を
やめて、その代わり全音源をPAへ送ってしまう
ということを考えている。
バランスはライブハウスのPAエンジニアさまに
委ねるという塩梅式である。
(ライブって普通そうなんだけども)

ただし、そこで気になるのはオーディオI/O
からの出力である。現在筆者の使用している
オーディオI/Oの出力は2個である。つまりLR。
これはバックトラックにボコーダーを生演奏
する場合、ボコーダーもAbletonLive内で
2MIXされるのだ。
当然AbletonLive内のミキサーでバランス
調整はできるのだが、
やはり「音の分離の良さ」「太さ」いわゆる
「正しい音」を考えれば、すなわち
オーディオI/Oの出力を別けたいと思う。
つまり別々のBUSとして出力しPAへ送りたい。

これを実現するには出力がすくなくとも
4個あるオーディオI/Oが必要になる。


USB2.0 バス駆動、マルチアウト
(何れもアナログ出力で4OUT仕様)、
その他巷のお噂何かを総合すると以下の製品群
が浮き上がった。


Focusrite Scarlett 2i4

Native Instruments KOMPLETE AUDIO6

behringer U-PHORIA UMC204





マルチアウトのオーディオI/O欲しい。
1行で済む話しだ。





0 件のコメント:

コメントを投稿