2014/04/25

(No.2175): 04.24 dewey ライブの顛末(けっこう面白いよ)


何の脚色もなく何の演出もなく
ありのままを認(したた)めましょう。

(うそ、多少の脚色あり)

吾、一瞬にして状況が暗転するという事態を
暇なく2回も体験した貴重な日。
dewey[デユーイ]といううだつの上がらぬ
電子雑音を発するグループのライブが
4月24日池袋 手刀さんにて行われたのでした。



晴天の午前中、スタジオでの完璧といえる
ゲネプロの塩梅式を繰り出した我らは
遅い昼飯これ即ち肉と肉を頬張りながら
時間通りライブハウスに入ったのでした。

リハ。
ステージ上で機材セッティングのおり、
相方taira氏の呻き声とともにそれは
始まりました。

taira氏のUSB接続のMIDIキーボードが
著しく無反応。そして無反応。
血の気が引くとはまさにこのこと。
百のテンションが一気にゼロに。

MIDIキーボードのUSBポートの口金が消失、
コンピュータ(Mac on Windows7)と
正しく結線できていない。
さっきのスタジオでは全く問題なかったのに
なんだよこれふざけんなよと半ギレるtaira氏。

コンピュータ(Mac on Windows7)からも
音が出ない。そもそも鍵盤もさることながら
新機材beatstepまでもが使用不能なのですから
もはや筆者側からの音だけという体なのです。

もうこれ以上リハができないのでPA様に
リハ順番の変更を懇願しました。
他のミュージシャン様方の冷笑を受けつつ
ステージを降り、MIDIキーボードについてる
別のUSBポート用のUSBケーブルを
買いにtaira氏は池袋駅前へ飛んだのです。

17:30までにリハができなければ、
もうおしまいだから、おまいら
と、PA様からの詔を頂戴し、御意ッ
と平伏しtaira氏の帰りを待ちました。

待つ事約40分、taira氏はUSBケーブル
ではなくMIDIキーボード自体をKEY楽器の
黄色い袋に入れて買って帰ってきました。
えええMIDIキーボード買ってきたの!と
驚いている間もなくさっそく結線し、
iPadとコンピュータ(Mac on Windows7)
とのアドホックも問題なく全てのパラメタは
息を吹き返しました。

あっはっはー、やっぱりMIDIキーボードの
USB口が壊れてたのでそのせいで
システムが死んでたんだねー
あっはっはーよかったねー

と笑っていられたのはほんの10分くらいで
それじゃおまいらリハ少しやってみろよ
というPA様からのありがたいご配慮で
ステージ上でシステムを再度組み上げたら、
またしても無反応。

サイン波の波形の山と谷の如く
一気に谷底へ落つる。
もうPA様を正視できない状況でした。
もう我らの残す道は本番までになんとか
直すしかないのでした。


腹をくくりました。
不幸中の幸いでバックトラックは全曲筆者の
Macから送出するセットリストでしたので
taira氏には歌に専念してもらって
あとは「やってるふり」で凌いでもらおうと。

しかし今度はなぜ無反応なのか
MIDIキーボードは新品じゃないか
と聞くと、不具合はUSB関連ではなく
今度はアドホック通信関係なのだ
というのです。
iPadとコンピュータ(Mac on Windows7)は
アドホックで接続しているのですが
それがどうも不安定で接続ができぬとのこと。
もうそんな不安定なシステムはやめてしまえ
と叫びそうになるのを堪えてなんとか
解決方法を見出ださねばと気が焦りました。

wi-fiアクセスポイントがハコ内にあることを
知り、アドホックからwi-fiに切り替えたところ
安定して接続ができることがわかりました。

やったーこれでなんとかイケそうですね
と胸を撫で下ろしたものの、いよいよ
リハなしでぶっつけ本番になるのでした。


転換時。
ステージ上で確認。一応動作している。
なんとか大丈夫そうでした。
ギリギリの感じ。

本番。
tairaさん側音も出ています。
ちゃんと同期もしています。
よかった。
と思っていたら、思わぬ伏兵に遭いました。

今回は実は手元にミキサーを置かずに
全ての音源をPA様へ渡していたのですが
予想以上の意図しないバランスになってしまい
かなり焦りました。
いや、当然PA様の所為ではなく
リハを満足にできなかった我々の落ち度であり
意図しないバランスは予想はしておりましたが
やはり手元ミキサーを持参すべきでした。

そしてそして、案の定危惧していた問題は
三たび訪れました。本番中にtaira氏のiPad系が
システム離脱。
MC後の「オルドビスの遺産」から接続
できなくなったようでした。
ですから最後の2曲はtairaさん側音が
かなり静かになっていました。




とはいえ、
そんな逆境のさなかでさえ
ライブは成立させたのです。
楽しいね。



ラップトップミュージシャンシステム構成教訓。
一つ
さっきまで安定しているからといって
次も安定するとは限らない。


deweyのライブシステム教訓。
各種音源は手元ミキサーでまとめよう。
でもボーカルマイクは個別にPAへ。



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