2010/05/09

(No.1107): 15分と1000円と


歯に挟まった野いちごの種を
器用に舌先で取ろうとして
舌をツッた経験者は世界中に15人いるという。

今日その一人に選ばれた幸運を感謝し
自動車税の支払いを滞りなく
ペイジーでやろうか、
でも今月苦しい、でも
今月中に払わんといかんのだが
まだ払っていないので髪を切りにいく。

くだんの手術後、ようやく一昨日抜糸を行い
もうガーゼだの絆創膏だのといった
回復系アイテムを使用せずとも日常生活に
なんら問題はない。とお医者が言うので
丹下左膳然としたキズをまる抱えで臨む。

床屋さんのカミソリだのハサミだのといった
鋭利系ツールで縦横無尽に術後周辺を徘徊する
のが恐ろしい。
さらに洗髪での用心なしのゴシゴシ洗いを
されて、パックリとキズが開いてしまわないように
洗髪なし、顔そりなし、15分1000円カットのみ
という潔い床屋を訪なう。

このお店は若いお兄さん一人で切り盛りしており
白と茶色を基調としたシンプルで
打ちっぱなし系床のモノトーン調の洒落た店。

椅子一つ、鏡一つといった店内。
待ち客用の椅子も4つしかない。

満員。

久々に、「ちゃんとした」床屋だった。
さすが若い理容師。
昭和40年代50年代の匂いもまったくしない
普通の短髪にしてくれた。
前髪のギザギザ感も申し分ない。

洗髪もしないので、最後はドライヤーの風で
吹き飛ばす式。

いい店だ。
また来よう。









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