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ドラマーとしてステージへあがっていた頃
筆者はステージ上のドラムの位置がとても
好きだった。
通常、ドラムセットはステージ中央の
一番奥に配置されている。
客席側からは一番遠い場所だ。
昔、PCCという名前の60-70年代ロックソウル
昭和歌謡バンド(最大時で6人編成だった)で
ドラムをやっていた頃。
ライブ時にスローン(ドラム用の椅子)に座って
周りを見渡すと、メンバー全員が自分の視野に
入る感じや、
そういうフロントの人々の背中を見ながら
ステージ最果ての狭い空間に一人いるという
シチュエーションが、とても好きだった。
この、ステージの奥に座った状態で見る
左右のステージの「余白」というべき部分が
落ち着くのだ。
ライブハウスによってはものすごく狭いステージ
もあるので、そういう場所では
その「余白」はほとんどない。
下手はフロアタムとライドシンバルで塞がり
上手はハットで塞がれる。
そんな閉じ込められる感も、好ましい。
こんなことを書いていたら久しぶりに
ギターバンド然とした中でドラムを
やりたくなった。
たまにはあのドラムの位置に座りたい。
たまには電子雑音響ではない曲で。
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