2018/12/31

(No.2575): 二○十八年大晦日に添えて


やぁお久しぶりです。deweyのエフオピです。
まったく筆を持たなくなってしまってねぇ。
そんなこんなで今日は大晦日ですよ。

筆者が子供の頃、小学生時代の昭和40年代。大晦日じゃなくて確か前の日12月30日に昭和30年代の東宝の怪獣映画が夕方くらいにテレビでやってたことを思い出しました。
ゴジラシリーズ以外に、「大怪獣バラン」とか「宇宙大怪獣ドゴラ」とか「サンダ対ガイラ」とか「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」とか。
テレビで観られるなんてすごいなと思ってた。記憶が曖昧なんで実際はそんなにやってなかったかも。特にサンダ対ガイラなんてテレビでやったかなー、そういわれれば記憶がない。

「ドゴラ」はテレビで観た記憶がある。
おそらく小学3年生の春休みだったと思う。母方の実家(東京都北区十条)の長屋の白黒テレビで観た記憶。ドゴラは半透明で薄い色なので、白黒テレビの画面ではよく見えなかった。
なんだよ怪獣がぜんぜん見えないじゃーんおんぼろーといって祖母に悪態を吐いた不届きな少年だった。
たしか「よど号ハイジャック事件」の直後くらいでニュース映像も母の実家で観てた記憶もあり、この事件の前後にドゴラを観たような気がするのだ。

そんな不届きな少年も48年後にはdeweyという不届きな音楽をやる人に成長しました。十数年前に100歳でこの世を去った祖母も喜んでおりましょう。





2018年もたくさんの方々にお世話になりまして本当にありがとうございました。
思い起こせば恥ずかしきことの数々、ご無礼を顧みず来る年につきましても引き続きましてdeweyを何卒お引き回しのほどオン願い上げ奉りますれば。

dewey エフオピ 拝

2018/11/05

(No.2574): オルドビスの遺産(ver3)


「ついに解読成功?!オルドビスの遺産」

オルドビス紀は今から約4億4370万年前、三葉虫の時代である。
1909年、ポートワイマール地方オッロの崖のオルドビス紀地層から、「文字」が刻まれた石碑文が出土した。
そもそも存在し得ないものであり、ゆえにこれは「文字」ではなく環境によって偶発的に刻まれた「傷」ではないかという解釈が常識だった。あきらかに人工的な傷「文字」であり、その「文字」は古代から現代に至るまでのどの言語にも当てはまらなかったことから、あるいは近代になって出鱈目な「文字」を刻みつけたのではないかといったフェイク説まで上がったという。
しかし後年の調査では石碑文本体はもちろん「文字」の刻み溝部の放射年代測定の結果、4億1000万年〜4億5000万年であることが確認されている。
石碑文の成分にはケイ酸塩鉱物が多く含まれるため地球へ落下した隕石の一部ではないかという説もある。つまり地球外の何者かによって刻まれた「文字」であると。
そのこと自体が既に荒唐無稽であるのだが、しかし最近になってさらに驚くべき調査結果がジュネーブのワイマール財団から齎された。
刻まれている「文字」の一部の解読に成功したという。
解読への経緯をお伝えするには些か専門的過ぎる内容であり、一般読者には難解であるため上層のみを記すことにする。
(これでも難解には変わりないのだが)

オキュパイアアボートと呼ばれる結晶格子は傷が発生する際にゆらぎ係数を乗算した値を持つ性質がある。オキュパイアアボートから派生した裂二元素をマトリクス梵数と捉えた場合、古代ケルト語の梵数字配列を参照することで文字の謎を捉えることができるのではないかと考えた。
梵数字配列は裂二元素の輻射角1/2乗算値と存在比のビークタル係数をマトリクス補完し、10の8乗の換算表を組み立てる。その換算表を元に元の梵数字配列を読むことで「文字」を解読するという手法だ。

解読した文字列は下記の通り。


[換算表を元に解読した文字列]
---------------------------------------------
⊃∝「∞ 1⊃ ∃ dv ml Бэg
dqjdы иy lЁraбч mэБ
dешеЧ

---------------------------------------------

[上記を現代語に翻訳した文字列]

2018年12月3日(月) 神楽音
tairaとエフオピのピャギュドピャムン電子音塊ユニット
dешеЧ



(ジュネーブ特派員  ミヒャエル・マクレガー 配信)



2018/09/10

(No.2573): FIAT Panda13909概論

ここのブログ。もうね月イチでいいや。くらいの頻度になり下がりまして成り下がりました。
あーどうせ誰も見てねぇし、あーほれほれーべろりんー  とかてきとーぶっこいても大丈夫。だいじよううぶ。←これ、仮面の忍者赤影の青影のモノマネでやってね。
ちなみに今回は下書きいっさいなしのぶっつけ本番でweb上で直書きしてるから。
だから?

ところでFIAT Panda3に乗り換えてからそろそろ2ヶ月を越えたくらいになる。筆者の古いブログを見るといわゆるオートマチック車は自分にとっては楽しくないといったことを何度も書いていたが、果たして現車FIAT Panda3の感想はどんななのかと問われれば、こうだ。

日本仕様FIAT Panda3はオートマチックモードもあるツーベダルMTというカテゴリである。いわゆるマニュアル車ではなくオートマ車に極めて近い。というかオートマ車といっていい。
しかしね君、これが面白いんだよ。実際。
ツーベダルMTというのは、クラッチのないマニュアル車である。しかしギアはあるんだけど、いわゆる普通のマニュアル車のギアじゃなくてオートマチック車のそれ。シフトアップとダウンはシーケンシャルになっててギアの上げ下げはギアを手前に倒すとアップ、前に倒すとダウンになり、1→2→3→4→5と順番に切り替わるのだ。
しかも、シフトアップは手動だけど、シフトダウンはPandaが勝手にやってくれる。当然自分でダウンやってもいい。
このミッション、フィアットではデュアロジックというのだが、マニュアルモード時のこの変速操作が意外と面白い。


そして、筆者の一番気に入ってるところ。、「クリープ」がないことだ。
クリープつったってコーヒーのあれじゃないよ。というベタなネタを言っちゃうほどこの「クリープ」なし仕様が素敵。
オートマチック車はエンジンかけてギアがDレンジにあるときブレーキ踏んでないと勝手にするする動いちゃうでしょう。あの微動力がクリープ現象。

逆に不思議な感じ。マニュアル車でないのにクリープしないって。最初はなんか違和感あったけど、筆者がオートマ車が苦手な理由が「クリープ」だったことがわかった。

あと、もう一つ気に入ってるところ。排気量。
FIAT Panda3 875CC

筆者のオートバイ Triumph StreetCup 900cc

オートバイ以下


あと、あと、もう一つ。
2気筒なんです。875cc 2気筒、バイクか。
エンジン音も、バタバタ鳴ってて、これは現代車かって思っちゃう。
でも低回転からトルクがあるので、前車FIAT Panda100hpとあまり変わらない体感。嗚呼楽しい。


13909とは、panda3の本名です。

2018/08/01

(No.2572): 私歴19年目のFRF18


今年は筆者19年目、19回連続のフジロック。
19回も毎年行ってると、特に感慨はないものだが、終わってしまうと必ず訪れるロス感覚。これを味わうとああフジロック終わったんだといつも思う。

今年はお目当がなかった。だって出演者ぜんぜん知らない人ばっかりなんだもの。でもぜんぜん問題はない。どこかしこでも音が鳴っている。琴線に触れる音楽は必ずあるものだ。
そんな中で今年のベストアクトは金曜のレッドマーキーで観た「TUNE-YARDS」。





直後に興奮してこんなツイートしてるけど、本当に素晴らしかった。
作り手側の立場からみると、まずもってどうやってやっているのかほとんどわからなかった。ステージ上にコンピュータらしきものもなかったと思うが、あきらかにバックトラックはあった。
ドラムはバックトラックの打ち込みと生ドラムのハイブリッドなんだが、ドラマーは特にイヤフォン的なものもつけておらずコロガシモニターのみであわせているのか、しかしブレイクを多様した楽曲構成が多く、そのタイミングも見事だった。
ボーカルの彼女が一人ハモリで巧みなるリアルサンプリングでどんどん声のレイヤーを重ねてゆき、それにプリミティブでシンプルなシンセ音が旋律を奏でたり。
ベースもバックトラックと生ベースをうまく融合させているようだった。
楽曲はエレクトロニック、クラブっぽいグルーヴもありつつバンドサウンド的なニュアンスもありとにかく、ハイセンス、ハイテック、でも高度な演奏技術によるところがあってこそ、あの構成が演出できるのだろうと思う。





今年のフジロックの締めはトミー富岡さん。
思えば5年前フジウジで初めてトミーさんを拝見し、なんだこのおっさん下ネタエログロのみでむちゃくちゃ面白れぇとファンになり、ある年はバスカーストップにて素人と一緒に舞台にでたりしていたが、一昨年?くらいに苗場食堂で正式な出演者としてタイムテーブルにも載った。
既成楽曲の歌詞を下ネタに変えた替え歌とモノマネ歌唱がメイン。内容はとてもここでは書けない規制線をとっくに越えちゃってるヤバイネタばかり。オリジナルの方が聞いたら怒られること必至。
ただし、ギターのテクニックの上手さは流石、そして歌唱がべらぼうに上手い。たまーにオチのない真面目な曲をぽっとやったりするのだが、そのときはもう別人のようだ。

ライブはお客さんを巻き込んでやる。しょっぱなからリクエスを受け付ける。お客が歌手名などを叫ぶ。リクエストに応えてだいたいどんな曲でも下ネタ替え歌+モノマネで演奏してしまう。
筆者てっぱんは武田鉄矢。実際本人よりも似ている。

「来年も出たいのでツイッターで拡散してね」とのことなので拡散します








会場は広い。メインゲートから最深部のカフェドパリまで3Kmくらいある。そこを一日中歩くので1日で10kmくらいはすぐ歩いてしまう。昔に比べたら山道が整備されてだいぶ歩きやすくなった。
ゲートから最深部までゆっくり歩くと40分以上はかかる。だから観たいライブがあったら早めに移動するとか段取りが重要だ。人気ライブのステージでは入場規制もあるし。
あと、雨。フジロックは必ず雨に会うことになるのでレインコートなど用意必須。靴も完全防水でないときつい。
雨の中、ご飯食べるのとか抵抗ある人はだめだろう。
いや、本当は筆者は雨の中ご飯食べるの 嫌い! だって雨つぶぼつぼつ食べ物の上に落ちるんだよ いやだよそんなのー


来年は20回目だ。既にスケジュールには入れてある。





2018/07/24

(No.2571): 鼻茸取った噺(ノンフィクション)


毎年暖かくなれば治っていた左の鼻詰まりが今年はこの猛暑なのに一向に治らない。夏風邪が長引いているのかと思い、とても軽い気持ちで耳鼻科を訪なう。
ファイバースコープを突っ込まれ検査してもらうとポリープが出来ていますと医者が言う。このポリープは「鼻茸」といいそれが鼻詰まりの原因であり、蓄のう症が悪化するとできることがあるのだという。

「ほっておいても大丈夫なものですがもっと大きくなることもありますし、鼻詰まりは治らないのでこのくらいだと物理的に取るしか治す方法がありません」
「ぶ、ぶつりてきに取るというのは。。」
「内視鏡による鼻茸摘出手術です」
「ぷぎー」

手術は入院はせずにいわゆる日帰り手術である。予約し、診察から3日後の午後、慄きつつ病院に向かう。


(以降はリアルな表現を伴うため注意)

手術は鼻の穴から内視鏡などを挿入して行う手術である。昔のように上唇を切って皮を剥がすといった聞くだけでも身の毛のよだつ手術ではない。

局部麻酔は、麻酔薬染み込ませガーゼを鼻の奥へぶち込まれそのまま10分放置。待ってる間にも喉に麻酔薬が流れてきて喉も麻痺してくる。前に飲んだ胃カメラのことを思い出す。
10分後、鼻の中の鼻茸部分へ注射による直接麻酔も行う。もはや痛みはなかった。ここまでは。。。

鼻の奥の研ぎ澄まされた痛点のエンベロープは予想を遥かに上回るものであった。


通常の診察台にて座ったままの手術開始。たくさんの器具が見えたが痛さと怖さでほとんど目をつぶっていた。

副鼻腔は顔の中に広がっており、そこまで器具が入ってきてガリガリやるものだから、頭の中から外側に向かってざくざく切られているような感覚を味わう。
これが、麻酔は効いているのだが激痛なのだ。実際、これまで経験したことのない痛みだった。

鼻の中に水が入ると痛いでしょ?それの1万倍くらいの痛さ。(分かりづらいけど)


痛さで硬直していると
「はい目を開けてー、ひとつ取れました」とお医者。
見ると切除したばかりの血だらけの鼻茸をピンセットで持ってて見せてくれた。なんか”なめくじ”っぽかった。

嗚呼終わったのかとほっとしたら、すぐまたさらなる激痛が襲った。一番痛かったのは眉間の中というか内側あたりをすごい力で削られているような時。涙がぽろぽろ出た。
本能的に思わず逃げようと体を動かしてしまったら刹那「動かないで!!!」と一喝された。
で、もういちど
「はい目を開けてー取れました」
それは半透明なグミみたいのだった。まだあったのか。。。結局合計3つあった。


鼻血というか出血がすごいので術後は薬付きガーゼを鼻の奥に3枚。押し込まれる。麻酔が切れてくると切除の痛みよりもガーゼ3枚が鼻の奥(顔の中)に入っている痛みが大きかった。

手術翌日以降は、ガーゼの交換で毎日通院。麻酔が切れているものだから、ガーゼ交換がこれまた激痛だった。ガーゼ数枚を鼻の奥に突っ込まれて24時間耐えるのは修行だ。
手術から4日後、ようやくガーゼも取れて完了した。苦痛から解放されてマジでほっとした。

ちなみに、手術後の左鼻の抜け具合といったら信じられぬほどの貫通感だ。鼻詰まり一切なしスースー。

何かと鼻が詰まりやすい方は一度耳鼻科の診察をお勧めする。ひょっとすると鼻茸で塞がれている可能性もあるからだ。
もし手術になったら心してかかってください。そうとう痛いので。



2018/07/01

(No.2570): 4ヶ月待ちのsub phatty雑感


え、ちょっと待って6月飛ばしたというのか。
気付けばここのブログ1ヶ月以上放置。なんと気持ちの良い。
放置って素敵。



唐突のmoog sub phatty雑感。
へっついの隅で爪を噛み半裸体育座りにて人生とはを問い続けて4ヶ月、そのオシレーターの素音の意外な細さに嗚呼待った甲斐ありと叫び、その10kg近い重さに嗚呼待った甲斐ありと咽び、今わたくしの眼前にはいぶし銀の体躯が横たわっております。



一番驚いたのは、シフトモードという見えているノブ以外にも多くのパラメータが存在したこと。
シフトモードはある特別な手順によりアクセス可能となる。パラメータは例えばLFO周波数レンジの選択(0.01Hz極超スローから100Hzまでを3つのパターンで選択)、フィルタースロープの選択(2ポール12dB、4ポール24dB)、擬似的なアルペジェータとして機能するアンプエンベロープリピートのON/OFF など
50種類以上のパラメータが存在する。それらを組み合わせれば百花繚乱音!
と言いたいところだが、現場でこれらのパラメータをリアルタイムにさくさくと触ることは困難である。だって種類がたくさんあって覚えられないんだもん。





でもメインの構成は至ってシンプル。オシレーター波形を連続可変式とした独特な機構はあるが非常に基本的な構成。
LFO、2VCO+noise、VCF、VCA、エンベロープはフィルターとアンプ、LFOモジュレーション先はピッチ、フィルター、オシレータ波形に掛けられる。




地味な評価ポイントとして
アタックを最短にした場合のパーカッシヴなアタック感が半端ない。
例えばRoland SH101でスネア的な音を作ってもコンプなどで潰さないと強烈なアタックにはならないが、sub phattyではそれを素でできる。moogの真骨頂なのか。
発音時の波形頭を鍵盤打の度に初期化するというパラメータもあるのでおそらくこのあたりの合わせ技なのだと思う。

あと鍵盤がアフタータッチ、ベロシティ対応なのも良い。今ではほとんどのシンセに搭載されている当たり前になった機能だが、前僕microbruteにはなかった。
ノイズはホワイトではなく、ピンク。これもmoogこだわりの逸品。


出力は男らしく1/4フォンのモノラル出力一本。ステレオアウトなど「ぬ」。
残留ノイズが若干あるのはご愛嬌。
他に1/4フォンのオーディオイン、CVイン、GATEイン、東横インがある。USBとMIDIインアウトも装備。
DAWからの同期信号経由でKORG SQ-1のCV GATE OUT から問題なく駆動できた。




sub phattyは単体で聴くとそれほど太く感じないが、ソフトシンセだけで作られたトラックを流しながらsub phattyを弾けばその存在でバックトラックが全て後方へ追いやられてしまう。やはり芯の太さゆえなのかもしれない。
今後現場での目標は、逆にその存在を消すことである。


2018/05/29

(No.2569): 結局現在約3ヵ月待ち


前回までのあらすじ

5月も二十日を過ぎ、そろそろ最終的な発送ご連絡メールなるものが届く頃合いではないだろうか、と平然を装いながらも心うきうきしていた24日、そのメールは着信した。

メールタイトルを一瞥し、既にわたしくの顔には縦線が入り始めた。だって「発送通知」じゃなくて「納期通知」なんだもの。
嫌な予感は的中した。そこには「入荷予定:7月30日頃」と記されていた。延期3度目かよ。

購入したのは3月30日で1度目の入荷予定メールには「入荷予定:4月27日頃」、次に来た入荷予定メールで「入荷予定:5月30日頃」になった(前回のはなし)、そして、上述の通り。
結局、よ、4ヶ月待ちになるってこと?
どわちゃへーと驚愕し、一体どうなっているのだろうかこれはもう直接お話せねばなるまいと思った。

翌日、息巻いて電話する。
女性オペレータさんが出て事情を説明すると手元で購入データを確認したらしく何度も入荷予定が出ていることでものすごく謝られた。折り返し担当から連絡させるとのこと。
しばらくして担当者の方から入電。
男性の担当者もものすごく腰が低くむちゃくちゃ謝られてしまいほんわかする。本国の生産ラインが滞っており全製品で出荷遅延しているとのこと。

一応代理店を通じて納期交渉をして頂けることになったが、さすがにあまり時間がかかるようならキャンセルしますと伝える。
その後、メーカー交渉中の進捗状況をメールでお知らせ頂いたりフォローも気を使って頂きつつ、本日、どうにか6月末頃になんとかなりそうとメールをもらう。がこれもさらに延期する可能性ありとも。
いや、もうここまで来たら最後まで付き合うつもり。

ちなみに現在日本国内で待ち時間ゼロで手に入る新品はたぶん1年以上前に入荷したものかもしれない。
だからできたてほやほやを待つことにしたよ。

#moog sub phatty







2018/05/22

(No.2568): 寡黙なゲール(第六話)


「ゲール、ゲールはいずこぞ」

「はは、ここに控えおりまする」

「おおゲールよ、ゲール、おおおいやはやずいぶんと久しいのぉ」

「はは、まったくそのとおりでござりまする。前回は、えーと、あれは確か、もう3年も前のことになりましょうや」

「うおお、なんと! もうそんなに経つのか」

前々回までも遡りますれば、それはもう4年前と相成りまする」

「まことか、ゲールよ、わしは一体何をしておったのかの」

「光陰矢の如しと申しますが早いものでs」

「そんなことよりも、ゲールよ、5月の12日は何をしとった」

「5月12日でござりまするか、えーと、12日と、えー、、昨晩の夕餉で食した献立も覚えておりませぬゆえ、、」

「耄碌したのゲールよ、御朱印でも頂きに神寺巡りでもしておったかの、いやそれもまたよい、わしも好きぢゃ」

「お、思い出しましてござりまする」

「ほー、思い出しおったか」

「はは、僭越ながらわたくしは 新大久保アースダムにて「反安静療法」に赴き仕っておりました」

「なんと!ならば問う、何を見聞したかわしに言うてみい」

「わたくし滅法語彙に欠ける不束者なれば、奴等デウエイの何某が書き留めたコレを以って見聞の想いとさせて頂きたく存じまする」

「うむ、他人の褌で相撲を取る手口、見事ぢゃ」

「と申しますか、久しぶりのブログがこのシリーズというのは些か辛ろうござりまするな」

「何を言うておる、それがここのやり口ぢゃ、よう覚えておけ」

「ははっ」


2018/04/25

(No.2567): 現在約2ヵ月待ち


こんばんは。ここは辺境のアレです。
年間300本近い記事を量産していたのも幻だったように4月になってこれが初稿である。のね。


思えば、
4月のアタマに万策を巡らした末、抜け毛に指を滑らせてポチったことなどこれっぱかりの後悔もないばかりか、納期回答メールにあった入荷予定4月27日頃という表記にほぼひと月先が楽しみぢゃないかなぁ君と想う余裕すらあった。

そしていよいよ今度の週末には入荷するとなった4月某日、ライブに持ち出すならケースやカバンがいるなぁと思い立ち、そうだ本体がお出ましになる前に準備しておこうぢゃないかと様々物色するも純正なるソフトケースが良いという詔を得て何の抵抗もなくポチったのが数日前、そのソフトケースの着荷と同時に本体の現在の入荷状況なるメールが飛び込む。

即ち、
現在の入荷予定 5月30日 頃


トイレの窓から見える新緑がまぶしい。



moog sub phatty、現在約2ヵ月待ち。
1行で済む話だ。








2018/03/29

(No.2566): ライブで弾いてる楽器の噺


Arturia microbruteは素晴らしい電子楽器だ。ここ数年のdeweyライブでの筆者のメイン楽器である。


一時、YAMAHA reface CSをライブで2回ほど使用したが、以降は自宅スタジオでのDAW用MIDI鍵盤として採用している。電池駆動+きらびやかさ&ポリフォニックに魅せられ、電気グルーヴが出演していたフジロックで卓球氏が弾いていたのを観てカッケーと思い、衝動買いしたのだった。
CSは出音は大変素晴らしいのだがなんちゅうかライブ映え的な機械感(ごちゃごちゃ感)が薄く、奇麗にまとまり過ぎている。音色保存にiPhoneのアプリが必要なのも最初は面白かったがライブ時では煩雑さが目立った。


最近のライブでは一度だけClavia NordLead2を使用した。(←リンクがなかったので今のnordサイト)
NordLead2はもう十数年も前に購入したもので当時活動していたstereogimmikというクラブ系テクノユニットのメイン楽器で使用していた。とはいえレコーディングでは今でも現役で使用している。
ちなみにNordLead2はdewey CD収録の「Complexitate」、「そのためのバンパー」、「nos gwyn」、「オルドビスの遺産」などで使用している。久々にライブに持ちだしたが、とても重い。重すぎる。こんなに重かったっけ。
最近になって音色の保存ができない不具合が出てしまったこともありライブにはもう持っていかないだろう。


さて、冒頭に戻る。microbruteは素晴らしい。それに間違いはない。
あの価格帯であの作りはすごいと思う。ノブの操作圧は特筆に値するし、当然出音も素晴らしい。オシレータ自体は確かに原始的な質感はあるものの、同時に複数の波形を混ぜられるし、LFOやENVを様々な変調のソースにパッチング可能なモジュレーションマトリクスを備えており複雑な音づくりもできる。
フィルターセクションにはBrute Factorなるノブもありフィードバックするような強烈なサウンドを生み出せる。しかも、すこぶる小さい。これ重要。比較的軽い。(実際はこの小ささにしてはずっしり感アリ)
いいことずくめではあるが、デメリットもある。
アナログ故、VCO故のピッチ安定するまで時間がかかることと無音時のひどいノイズ残留。

ライブハウスでのサウンドチェック時にPAさんから、「なんかジーって鳴ってますけど?」とよく指摘される。無音時のノイズがすごいのだ。アースがちゃんと落ちてないのかジーっというノイズがする。なのでmicrobruteは演奏しないときは手元のミキサーで出力をゼロにしている。

そしてなんといっても面白い、いや大変なのがオシレータのピッチ安定までの時間だ。特に冬の寒い日など安定するまでに20分はかかる。実測したので間違いない。35年前のRoland SH-101でさえそこまでかからない。

microbruteのチューニングにはコツがある。
先ず、完全に温まった状態で440Hzでチューニングを取る。(オシレータのチューニングノブは背面にある)
チューニングノブは押し込むことでロックできるのでその状態で動かないようにロックしておく。完全に温まるとピッチは安定するためこうしておけば、起動時の冷えてる時にピッチがあってなくてもそのまま放置して温まれば440Hzに合うようになる。

ライブ直前にmicrobruteの電源を入れなければならない場合は、その音程はかなりフラットになっている。そのままライブをすぐに始めなければならない現場ではその状態で取り敢えずチューニングしてしまうこともある。だから時間が経って温まってくるとどんどんシャープしてしまうのでライブ中にチューニングを行う。
よくギタリストがライブ中にチューニングしている光景があるが、あれと似ている。ただしお客様側から見ても何やってんだかわからないと思う。

繰り返すがmicrobruteは基本的には冷めている状態でチューニングノブを動かすのは禁物である。

まるで旧車だ。旧車の扱いに似ている。昔乗ってたキャブ仕様のオースチン・ミニがそうだった。天候の気圧の加減でエンジン始動にクセがあった。当然暖気運転は当たり前。
だからそういう非実用的一手間二手間が好きという嗜好もあるので必ずしもデメリットではないかもしれない。


というわけでmicrobruteは素晴らしい電子楽器ですという話でした。




でも moog sub phattyとかsub37とかも素晴らしいわよ
この次はモアベターよッ


2018/03/19

(No.2565): 「Parallel Architect」Sonikovev×dewey


「Parallel Architect」楽しんで頂けましたでしょうか。

昨年10月にSonikovev 伊藤さんから2マンのオファーを頂戴し、我ら二者飛び上がるほどの嬉しさに身悶えしながら秋葉原打ち合わせを経てスプリットCD制作+Sonikovev×deweyセッションを交えながら果たして3月17日高円寺AMP CAFEにて「Parallel Architect」でございました。
お越し頂きましたお客様本当にありがとうございました。

正当なるライブリポートはtaira上級研究員の報告をご覧いただくとして、わたくしはいつものような文体と書き捨てにて汚す所存にてご容赦ください。
というかほとんど写真だけですけど。
(撮影:モモさん
(このページで使用させて頂いた写真、全部モモさんからのご提供ですー。ありがとうございます!!)


Sonikovev 伊藤さん
スマートで面白くて格好良い、とにかくライブでの佇まいが粋。素敵。

1曲目、モジュラーとeチェロのインプロ楽曲。1曲目から引き込まれました。
そしてメリハリの良いテクノポップなトラックに重なるベース、運指がもう魅力的です。
スプリットCD収録「Krack」はHello1103 yukakoさんVJのテキストとのリンクで魅力さらに倍増。










dewey
機械弄りとか多めなので常にうつむき加減な人々deweyありがとうございます。









Sonikovev×deweyセッション
演目は「音楽の計画」、YMO/BGM収録曲ですが、今回はWinter Liveバージョン。(というのをMCで言い忘れました!)

細野さんベースを伊藤さんが演奏!エフオピは歌というか叫びというかボコーダーとシンセ、taira上級研究員は上物シンセアンドシンセソロを演奏。バックトラックは伊藤さん制作したドラム+シンセベースにdeweyが少し音を足しました。







終演後のわたくしたち。







Hello1103のお二人を中心にdeweyに挟まれた伊藤さん





中打ちではレンダのヒコさんハコさま、村上ユカさん、杉本さん、ななをさんを交えて楽しく打ち上げました。
MCで9月のイベントのお話をさらっとしましたが、詳細はもう少しお待ちくださいー




2018/03/09

(No.2564): 「リンゴループ」



備忘録を兼ねて記す。 顛末はこうだ。

iPhone SE (iOS 11.2.2だったと思う)にてメモアプリに3/17ライブのセットリスト曲順を打っていた。
nos gwynという曲名を打った直後、iPhoneがまったく反応しなくなった。ハングアップ状態。
ほえ?え?とタップしたりするが無反応。そしたら突然に真っ暗に。数秒後、起動画面に出てくるアップルマークの画面に遷移。ああ、再起動になったのかぁと暫く待っていると再び真っ暗画面になった。数秒後、またアップルマーク画面、30秒くらいしてまた真っ暗、数秒後アップルマーク画面、以下これを繰り返し延々とループ。
電源も落とせないじゃんか、と慌ててパソコンでググる。この現象は「リンゴループ」と呼ばれているらしいことを知る。
nos gwynって文字列、リンゴループのトリガーになるのか。などと想ったり。


取り敢えず電源落とさないと。
iPhone SE の強制終了、強制再起動コマンド→
ホームボタン(指紋認証ボタンのとこ)と電源ボタン[スリープ/スリープ解除ボタン](上部のボタン)を10秒以上同時に押す。
画面が暗くなったら離す。これで電源を落とせる。しかし離すタイミングが悪いと再起動コマンドになってまたアップルマーク画面になってしまう。
(機種が違うと強制終了のやり方が違うので注意)

電源断後、やったこと。
上述の強制再起動を何度か試す。→ ダメ
SIMを取り外して強制再起動 → ダメ
セーフモードで起動 → ダメ
セーフモードのやりかた:iPhoneを起動する際に「音量ボタン(+)」を押し続ける。
(所感:しかし↑これはリンゴループ中では微妙な操作かも。何もしなくてもどんどん起動しちゃうし)
出先だったためここで断念。

帰宅後、Mac+iTunesを使った復旧を試みる。
参考にしたサイト(ありがとうございます!)
http://tsuji-labo.com/iphone-apple-logo-loop/


リカバリモードでiPhoneを起動
リカバリモード:ホームボタンと電源ボタン[スリープ/スリープ解除ボタン]を同時長押し、リンゴマークが消えても同時長押し続ける。

リカバリモードで接続できるとiTunesがメッセージを表示。「アップデート」と「復元」が選択できるが、上記サイトの教え通り「アップデート」をクリックする。
「復元」だと工場出荷時に戻っちゃうから。

最新のiOS 11.2.6にアップデートします 的なメッセージが出て、ソフトウェア・アップデートの内容の確認画面応答後アップデートを開始。上記サイトでは15分たったらリカバリモードが切断されます云々とあったがダウンロードは3分程でおわり、次の工程へ進んだ。
iPhoneの画面がリンゴに戻ったがプログレスバーが出て待機状態になった。

おおー良かったー進んだじゃんーと安心したのもつかの間、iTunesのステータス欄に「ソフトウエアをAppleに確認中・・・」表示中、「不明なエラー エラーコード9」というメッセージを表示して異常終了。

ええええ?こんなの参考サイトに載ってない。気を取り直して、再度挑戦。同じ手順でサクサク進み、先ほどの場所iTunesのステータス欄に「ソフトウエアをAppleに確認中・・・」でまたもやエラーになった。
しかし今度は「不明なエラー エラーコード26」というメッセージ。

ググったらエラーコード9、26はデバイスとの接続が切れた?的なものらしかった。これは例の15分で時間切れのやつかと思って、再度リカバリモードを最初から実行して時間を測りつつ試みたが先のエラーが出て(今度もエラー26だった)異常終了。しかしそこまでかかった時間僅か1分程度。
(既にiOSのダウンロードが終わっているからだと思う)


「アップデート」がダメなら最終手段の「復元」しかあるまい。
これをやると工場出荷時の状態に戻ってしまうという。iOSだけは最新になるが。幸いにも二日前にバックアップを取っていたこともあり僅かの躊躇の末「復元」をポチっとする。

ところが信じられないことに同じ工程「ソフトウエアをAppleに確認中・・・」でまたまたエラーになった。(今度はエラー9)つまりアップデートも復元もこの辺りまでは同じ処理を進むらしい。
マジでか!と声に出して叫んだ。叫ばずにはいられなかった。こ、これはアップデートも復元もできないということかと。
四面楚歌、八方塞、万事休す。


エラー9と26はデバイスとの接続が切れたというなら、なんらか接触不良的なものなのか。USBケーブルを交換するという策もあったが取り敢えず突き進もうと「復元」を何度もトライした。
何度もやってたらエラーコードは26ばかりになった。

もうかれこれ10回以上はやってるかも。もう本当にダメなんだともう一度「復元」を慣れた手つきで進めたらiPhoneの画面のプログレスバーがススススと進んでいるではないかッ、、!っとiTiunesのステータス欄を見ると果たして”なんたら復元中です”的なメッセージに変わっている。

いごいた。(「動いた」の文法投棄用法)

筆者はその場で崩れ落ちた。
慟哭。

なぜ急にエラーが出なくなったのかは不明。本当にUSBケーブルの物理的問題だったのか?いやしかしケーブルは換えてないのだ。
このリカバリーは数回の失敗は気にせず何回もトライした方が良さそうだ。

復元作業はその後10分ほどで工場出荷時に戻りそのままiTunesのバックアップから復元に進み、全行程約30分ほどで完全復旧した。バックアップのおかげでリンゴループ前とほぼ同じ環境で復旧できた。


バックアップすごく大事。


ちなみに脱獄等一切やっておりません。全て純正です。
そうでなくともリンゴループは起きるのです。リンゴループ怖い。




2018/03/02

(No.2563): B G M のおもひで


37年前の1981年3月21日発売されたYMOの「BGM」というレコードアルバムは大人のYMOファンにはあまり受け入れられず、むしろその当時の小中学生が聴いていたという現象があったという。
(後年、細野さんのインタビューでもそのような発言があった)

1981年4月から大学生となった筆者は半分大人としてYMO/BGMを受け入れたのかと言うと、実はそもそもその年の7月までYMOにはほとんど興味がなかったのだ。


所謂ライディーンやテクノポリスが大ヒットしたのは筆者が高校生の頃で、一家に一枚ワイエムオーとまで言われていたほどの人気ぶりだったが、筆者は高校では鉄道研究部の副部長でアマチュア無線と電気工作を趣味とする所謂元祖ヲタク系だったので、流行りの若者音楽などには嗜好が向かなかった。
なにしろ毎週末は秋葉原のラジヲ会館などに通っては抵抗だのコンデンサだのを物色していた口だ。

ところが大学に入ったその年の初夏、1981年7月に筆者同級生の友人から借りたスネークマンショー「急いで口で吸え」を録音したカセットテープが切っ掛けで、突然YMOに興味を持った。
それに収録されていた「開け心 磁性紀」を聴いたからだ。この音楽は何だと思った。

誰の曲なのかと聞いたらYMOだというではないか。YMOはライディーンとかのひゅーじょんなバンドだよね、こんなよくわかんない曲もやるんだ。しかも電子機器を使って音楽作ったり演奏してるっていうのを知って俄然興味が湧いたのだ。(それまで興味がなかったからあまり知らなかった)
今年の3月には新譜が出たらしいというのを聞いて、聴いてみたくなった。


そして決定的だったのがその直後くらい。信じられないことに父親のカセットラックの中に何故かYMO/BGMを見つけた。なんで親父がこんなもん持ってんだ。という疑問もありつつ、そりゃもう当然聴くわけです。
初めて聴いた時、筆者はうおおおおおと震えたのでございます。まだ覚えてる。なんか怖かったから。そのとき18歳でしたが感覚が小中学生と同じだったのでしょう。

なぜ父親がYMO/BGMのカセット(当時はレコードとカセットで発売していた)を買っていたのか、父は数年前に隣接次元へ遷移してしまっているので今となっては聞くことはできないが、おそらく、「BGM」というタイトルを勘違いして買ったものと思われる。
イージーリスニングっぽいまさにバックグラウンドミュージックとでも思って聴いたら、ラップ!ラップ!とかメイキングミュージックとかギブミーアキューとかドコドコダカダカドコドコダカダカ、超地球的存在デスとか、何じゃこりゃ、呪文か?お経か?とでも思ったに違いない。

しかし、当時あなたの息子はこれを聴いて覚醒してしまったのです。そして37年経った今でもそれは続いております。


ちなみに、YMO/BGM はレコードで2枚、CDで2枚所有している。
裏面の機材リストも好き。


PS
実際、ファーストもセカンドも名曲が揃っているのをあとで知った。
simoon、absolute ego dance、大好き。




2018/02/27

(No.2562): 「ワンペダルっていうやつ」


自動車の噺。アクセルとブレーキの踏み間違えによる事故のニュースをみるとマニュアル車(以下MT)ならそういう事故も減るのにと思う。実際、オートマチック(以下AT)普及前では当該事故というのは無かったというデータもある。(日経のニュースサイト記事で見かけた)
筆者のクルマはFIATのMT車なので、本当にそうだろうなと思うが、しかし今やMT車を探す方が難しい。

MT車はブレーキ、アクセル、そしてクラッチペダルの3ペダルである。クラッチ踏んでギアをローに入れてクラッチとアクセルで動力を繋げてから走り出すので、アクセルだけギュッと踏んだところでクルマは動かない。その点AT車はブレーキとアクセルの2ペダルだ。ギアがDレンジにあればアクセルだけ踏めば走り出す。

だいたいブレーキもアクセルも踏み込む動作が同じだから間違うんじゃなかろうか、と思っていたら熊本のある工場が「ワンペダル」という製品を開発していた。
これはAT車のブレーキペダルの上に取り付けるペダル型機械で、踏み込むとブレーキ、ペダルに足を乗せたまま右に足をずらすとレバーが押されてアクセルになる。足を右にずらしたままペダルを踏んでもアクセルへのトリガーが外れてブレーキのみ効く仕組みだという。まさに、ワンペダルで加速と制動を行う。
しかも、ブレーキとアクセルで足の動作が異なるので間違え難い。
ワンペダルは取り付けるのに20万円かかるらしいが、驚いたことに90年代から販売していたとのこと。
それにしては全く普及していないねぇ。

ともかく、筆者はワンペダルで単純に運転してみたいと思った。だって面白そうなんだもん。
ただ高速道路なんかでずっとアクセル掛けてないといけないときは足が痛くならないのかしら。でも普通の2ペダルでもアクセル踏む時は足を右方向にずらして踏んだりしてるから動作はあまりかわらないような気もするし。

ワンペダル、最初は違和感ありそうだけどすぐに慣れると思う。最近は急発進したら止めるとかいろいろ電子制御、カメラ付きなんかがあるけど、ワンペダルは機械だし電子制御ではない安心感もあってこれはこれでけっこう好きかも。
ちなみに車検も普通に通るらしい。

2018/02/15

(No.2561): 「見つかりませんでした」


3月17日高円寺amp cafeでのSonikovev+dewey 2マンライブ会場にて発売予定のCDR、そのdewey収録曲やらの完成具合を確かめるため、様々な環境で試聴をしていた。
ひどい環境で試聴して、ある程度耐えられるかを確認したい。
筆者の持っている最も劣悪な音楽試聴環境といえば、オートバイ乗車中インカムを通して聴く環境である。インカムとは他のバイク乗りと無線を通じて話せる機構であるが、筆者の所有している機種ではbluetooth経由でiPhoneなどから音楽も聴けるのだ。
しかしもともと会話用なので音質はすこぶる悪いし、実際バイク排気音はもとより周囲の環境音も普通に聞こえる。(そうでないと危ないから)
従って音楽をじっくり聴くには劣悪な環境である。

インカム本体はヘルメット外枠に取り付け、マイクやスピーカーはヘルメット内装部に貼り付ける。スピーカーは耳が当たる部分に小さいやつを左右貼り付ける式で、マイクは口元のヘルメット壁へ貼り付ける。スピーカーの貼る位置が微妙で、もともと音質が良くないうえに変な場所に貼ってしまうと、まるで電車内高域シャカシャカ漏れ音にしか聞こえないという事態になる。

だいたいバイクに乗ってる最中にそんな音楽なんて聴いてる場合じゃない。というかバイクにそんなもんいらんでしょう。
と常々思っていたが、あればあるで使っちゃうのが人の性ぐへへへ。特に都内渋滞中は重宝する。


さて、前置きが長くなったが、先の音源も当然聴いてみることにした。ただし、バイクは搭乗中iPhoneを操作することができない。筆者の場合ハンドルバーにスマホフォルダーを取り付けているが、それでも停車しグローブを外して操作しなければならない。しかもiPhoneをリュックの中に入れたままならなおさら操作は出来ない。

ところが、このインカムのbluetoothがよくできていて、ヘルメット内マイクを通してiPhoneのsiriを呼び出せるのだ。つまりsiriに曲をかけてもらえばいい。
そして「ヘイsiri!」などと呼ばなくともインカム本体のボタンを押すことでsiriを召喚できる。そして、聴きたい曲名やアルバム名、アーティスト名なんかを言って再生してーとお願いするのだ。


先の音源をiTunesに登録した際、アルバム名は「2018.03.17」としたので
「アルバム、にせんじゅうはち、てん、ぜろさん、てん、じゅうなな、を再生」と言った。
「にせんじゅうはちてんぜろさんてんじゅうななは見つかりませんでした」
とsiriが答えた。

そうか。

「アルバム、にーぜろいちはちぜろさんいちなな、を再生」
「にーぜろいちはちぜろさんいちななは見つかりませんでした」

いや、あるって。
そしたら、

「アルバム、にせんじゅうはちねん、さんがつ、じゅうしちにち、を再生」
「はい、アルバムにせんじゅうはちねんさんがつじゅうしちにちの曲を再生します」

よし!

しかし再生したのは、同じアルバム名にしてしまっていた別な曲。そしてなぜかこの曲しか再生してくれない。
そうだピンポイントで曲名にしよう。(曲名は「Dau」)

「だう、を再生」
「だうんは見つかりませんでした」

ダウンじゃなくて

「だ、う、を再生」
「だあーうんは見つかりませんでした」

だからぁ、
じゃアルファベットで

「ディー、エー、ユーを再生」
「でぃーえーゆーは見つかりませんでした」

「たのむお願いだからダウかけてたのむ再生。。」
「たのむお願いだからダウかけてたのむは見つかりませんでした」

おまえなぁ。
あ、そうだ、siriを日本語モードにしてるから英語表記の曲をうまく認識してくれないんだった。
えーいもうやけくそや

「デューイのダウを再生してちょんまげぇ!!」
「デューンダウンは見つかりませんでした」


もういい。しかもちょんまげは無視かい。


デューンダウン?なんかカッケーな




2018/01/30

(No.2560): 転倒の噺(雪とかじゃない)と 久しぶりの下北沢


これだけ派手に転倒したのは学生時代以来だろうか。東京は先日の記録的な大雪に加え先週は40年ぶりという最低気温マイナス4度の寒さである。
だから転んだと聞けば、雪や氷で滑って転んだのかとお思いかも知れない。しかし実は雪とはまったく関係なく転んだのだ。

先週の水曜日の朝6:55頃、JR中央線某駅で始発に乗るため駅構内コンコースを小走りに走っていたら、眼前の階段壁の後ろから突然小学生がひょいと出てきた。あなやと思い、身体を捻って小学生を避けたらバランスを失いそのまま前方へへたくそなヘッドスライディングをした。
リュックと尻ポケットのiPhoneがすっ飛んだ。右ひざと左腰骨の上あたりをしたたかに打つ。そばを通った若い女性が大丈夫ですかと声を掛けてくれたが、恥ずかしさから「大丈夫でーす」と元気に応えてそのままホームへ降りて行った。ほんとに「でーす」って言った。
直後は膝がものすごく痛かったが、10分もしたら痛みはあっという間にひいた。ところが左腰骨周辺の方はなかなか痛みがひかなかった。しばらくは押したり腹筋を使うと痛んだ。一週間たってほぼおさまったが今もまだすこーし痛い。

とりあえず他の人に当たらずに自損のみで良かった。これからは慌てずに行こうと誓う。転んだだけでこんなに痛いのだからバイクで転倒したらタダじゃ済まないことを改めて痛感した。そっちかよ。





金曜日
30年ぶりくらいで下北沢へ、村上ユカさん、ハッチャキさんのfairly hairy situation、そしてNeoBalladのライブに伺う。


村上ユカさん(VJ Hello1103)
白いお衣装の村上ユカさん、澄んだ歌声に沁みた。「願い」で村上さん歌にリアルエフェクト?(深いリバーヴっぽいやつ?)の見事な残響ブレンド。以前から感じておりますが、村上ユカさんのライブは杉本さんPAとともにお二人で創られているライブだなと。
そして「雲色のじょうろ」「銀河エレベーター」、よい曲だなー大好きだー。VJのHello1103さんによる映像、今回も素晴らしかった。「願い」の鳥に思いを馳せる。


イーラちゃん楽団さん
素晴らしい”間”と大人の演奏。お話も面白くて、MCこうあるべきと学んだ。音域違いのクラリネットを何種類も紹介して頂けて普段電子楽器ばかりを弄っているので新鮮だった。バイオリンの方のバイオリンでのモノマネが素晴らしかった。とくに美輪明宏さんが秀逸。笑った。
ハッチャキさんからは今回の出演者の中で「浮け」と言われたと仰っておりましたが、いやいやなかなかにハマっておりました。
ピアノ、クラリネット、バイオリンのアンサンブル。素敵だった。告知が2days温泉旅行とか。


NeoBallad
上領さんドラムはだいぶ前にCROWで拝見したことがありそれ以来なので10数年ぶり。始まったとたん、もう次元が違うというか、上領さんドラミングが場面をぱっぱと変える印象。
そして若狭さちさんの巧みな歌唱がこれまた粋で、1ミリの隙もないほどの完ぺきなショーを展開。技と気持ちが伝わりました。民謡は全国に5万8千曲もあるんですね。
上領さんのプレイ中の佇まいがもうね。当然トラックも渋くてこのベースラインにこの民謡歌唱が乗るのかとか感動。岩下さんVJがNeoBalladライブにこれまたぴったりで楽曲をうまくアシストしていた。
VJ映像も若狭さんも上領さんも全部美しかった。


fairly hairy situation
そしてこちらも始まったとたん、世界ががらっとかわるのを見た。ぐいぐいと。
ハッチャキさんドラムも久々でした。相変わらず恰好良いプレイ!まーりんさんの歌唱も超絶上手くてテクノトラックによくあってる。伸びやか。
佐々木宏人さんがプレイされてたprophet6の分厚いサウンドも堪能させて頂きました。最後の曲がすごくかっこ良かったなーまた聴きたい。歌の譜割が面白い。
ハッチャキさんのイヤーモニターから漏れるクリック音に心そそられるのは私だけではないはず。


2018/01/17

(No.2559): AbletonLiveにまつわるの噺(優先度低)


所用で鎮Zei録音技師と会う。

C「DAWはAbletonLiveを使ってるんだっけ」
F「あい」
C「2つモードあるでしょ」
F「セッションビューとアレンジビュー?」
C「あーそうそう、それの縦のやつ」
F「セッションビュー」
C「それの使い方よくわかんなくてさ」
F「いや僕等も同じくです」
C「吉祥寺スターパインズカフェのときセッションビュー使ったんだけど、あの時一回でやめちゃったしね」



確かに今一つ概念が分かり難いが、使い方にもよるのだろうがセッションビューだけならそれほどではないと思う。
クリップをどんどん作ってグルーブボックスのようにクリップをいろいろ組み合わせてプレイすればいい。しかしアレンジメントビューと一緒に考えるととたんに概念が破たんする。そんなことだから筆者もセッションビューはほとんど使わない。
それでも使う場合はこんな感じ。
クリップをいくつか作ってインプロごときプレイをした結果をアレンジビューに書き出す。セッションビューでは素材だけ作り出すイメージで、書き出したファイルはアレンジビューで普通に時間軸に貼って使う。だからメインはアレンジビュー。


筆者の打ち込み経歴はRoland SH-101の組込シーケンサー、その後のYAMAHA QX7ハードウエアシーケンサーにはじまり、MIDIシーケンサー時代のCubase1.0で初めてコンピュータを導入し、そのままDAWのCubase5までずっとCubaseユーザーだった。しばらくCubase5のままアップデートせずにいたのだが、deweyのライブ構成が変わったのを機に6年ほど前からAbletonLiveに変更した。

だから最初AbletonLiveのとっつき難さってなかった。Cubase系脳だとシナプスが何本あっても理解し難いのだ。
だから、鎮西技師の話もわかる。(鎮西さんは歴戦のNuendo使い)


そのAbletonLiveがもうすぐver10になるという。Live10ベータ版をdeweyタイラ研究員はさっそく使っており、どうせ10にあげるんだからお前もやってみろというのでダウンロードした。
ところがオーソライズに何度も失敗し何故わたくしを受け入れてはくれぬのだろうかと校舎の裏で半裸体育座りし爪を噛んでいると果たして許され、数日がかりでようやくLive10ベータを拝謁できたのだった。

噂のwavetable音源でのリアル演奏では厳しいレイテンシーで使えたもんじゃないとタイラ研究員からの報告を受けており、筆者はおっかなくて未だ軽いプラグインのみを挿して喜々としている。
曙は近い。


2018/01/11

(No.2558): 顔のないメロディ


筆者は昔からどちらかというと音楽は点で作るのが好きだ。点というのは感覚的な話で、具体的にいえば点のような音、つまりシンセサイザーでいうADSRのエンベロープ波形が「 ^ 」のような形の音のこと。当然音色はプリミティブな電子音がいい。
おそらく1981年のKRAFTWERK ComputerWorldに影響された可能性は高い。

このような点を複数ちりばめたハーモニー、ベースにキックスネアが軸になるカタチが好き。故に持続音的ストリングス系のアタック遅めサスティン・リリース長めといった全音符系で隙間を埋めるのはあまりやらない。いや、そういう音ももちろん必要であれば入れるしけっして嫌いではない。

1981年といえば、YMO BGM、同 テクノデリックであり、それらが筆者にとって最大最強のバックボーンであるのは間違いない。しかし同時期にKRAFTWERK 或いはVisage などにもひどく影響を受けた。そもそもYMO BGMやテクノデリックは点の音楽ではないし。

もともと点と点の隙間、音の間隔を認知できる時間というものに筆者はグルーヴを感じるのだ。だから結局は全てリズム要素として捉えているのかもしれない。
故に筆者の創る曲にメロディは基本、ない。うほほ。

2018/01/10

(No.2557): よみじの駄菓子


筆者が子供の頃の従兄達の家。東京下町の長屋。
叔父は江戸っ子の家系でありながら一人称は「僕」。叔父の兄妹(筆者の母含む)は皆、威勢が良くべらんめぇ口調であるのに、叔父だけ「ボク」。
そして叔父は叔母のことを「キミ」と呼んだ。
若い頃から酒もたばこも博打も打たず。物静か。几帳面。真面目。九十歳にして歯が全て揃っており一本も抜けておらず、歯医者さんが驚愕したという逸話。
今朝、齢九十と七カ月にて叔父が隣接次元へ旅立たれました。長い間本当にありがとうございました。




その長屋。
三軒長屋が横に二つ。裏も長屋だったっけ。
そうそう長屋の一番端は駄菓子屋だった。叔父の家から二軒隣。その駄菓子屋は今思えば訳あり風な中年女性が一人で切り盛りしていた。
夏になると、よしずの簾を立て掛けてかき氷の旗がひらひら。冬はおでん。その店には小さな鉄板もあってそこで焼きそばなんかもやるんだけど、子供にはすごく高価な食べ物だった。
子供の定番は赤茶色の甘いおふ(ふ菓子)、ビニールチューブに入った何だかわからない甘い粉、梅ジャムせんべいなど。
ローセキも売っててな、それで道に絵を描いたりした。
あと、こんなのもあった。コンピュータに読ませる小さな穴のあいた紙テープとか、一体あれは何に使うのか今持って不明だが、筆者は家の中に貼り巡らせて叔母を怒らせたりした。
昭和40年代のはなし。

2018/01/02

(No.2556): 戌年所信表明みたいな2018


謹 賀 新 年 2 0 1 8 d e w e y (闇雲にtabキーを叩きながら)

五十路をも半ばぐだぐだと匍匐前進するうだつの上がらぬエフなんとかオピという輩が身を沈めているdeweyと云フ唄ツキ電子音塊楽団を2018年も重箱の隅から隅までずずずいっとお引回しの上回して回して回し尽くしてオン願い上げ奉りまする。
(日本語文法放物線投棄式文章拡散評議会推薦)


これがキミ達のお父さんと同年代の文章だということを知ってさぞ驚愕しているだろう。
もうここへは来るんじゃないぞ。





筆者近影



2018年 現在決定しているdeweyライブ日程 こちら

2018.02.02(金) 
新宿MERRY-GO-ROUND
共演者の方々、素敵すごいよぉ
情報解禁お待ちください!


2018.03.17(土)
高円寺amp cafe
Sonikovev 伊藤さんとの2マン!!
ご予約受け付け中でーす
2018 3/17 Sonikovev × dewey