2011/02/18

(No.1333): 大魔神譚


ところで、
大映の映画で「大魔神」という作品がある。
筆者の大好きな映画の一つだ。
続きものではないが全部で三作制作されている。
1966年(昭和41年)の4月に「大魔神
同年8月に「大魔神怒る」、12月に「大魔神逆襲
がそれぞれ上映された。

1966年、筆者は3歳である。
もちろんロードショウを映画館では見ていない。
初見は何だったのだろう。
今となっては全く記憶はないが
年末かなんかのテレビで放映したのを見たのか
あるいはリバイバル上映で映画館で見たのか。
そもそもそんなリバイバル上映なんて
あったのかさえ覚えていない。
しかしとにかく、全三作品はかなり早い時期
おそらく小学校低学年の時には観たのであろう。

ストーリーは明快な勧善懲悪であり
しかしシンプルなお話しであるためなのか
特撮シーンも本編シーンも見ごたえ十分である。
設定は時代劇のそれであるが、
トホホB級作品のような手抜き加減は微塵もなく
架空の戦国時代設定ではあるが
骨太のリアリティを持っている。

そして何と言ってもやはり音楽である。
伊福部昭氏の音楽を纏うことで
ここに大魔神の世界観が完成する。

そんな中でも度肝を抜いたのが
そも大魔神の存在である。
変化後のそのお顔の凄まじいことと言ったら
夢に出てきそうな塩梅である。

しかし、それは恐ろしさではなく
不思議と神々しさを伴っていた。
そもそも大魔神とは神様なので
方向としては間違っていないのだ。

筆者の好きな色に青緑色がある。
これは幼少の頃から変わらぬ嗜好なのだが
おそらく、この根拠として
大魔神の顔の色が深く関係していると分析する。
ご存のとおり大魔神の顔とか手の色は青黒い。
言うなれば暗い青緑色である。

そして、目の上の盛り上がりや
への字の口、ケツアゴ。
造形美術の傑作である。

リメイク版が何やらあるらしいが
オリジナルに程遠く、比べるのも失礼なくらい。
出直してこい。
というか、そう簡単に越えられるもんじゃない。










2 件のコメント:

心眼 さんのコメント...

私の中で何が意外かって、けっこう小さいんですよね、大魔神って。
つい最近まで、ゴジラやウルトラマンほどの大きさかと思いきや、
せいぜい5メートルくらいとのこと。
大人になって知って、ビックリしました。

dewey エフオピ さんのコメント...

>心眼さん
そうそう、小さいです。
石で作られた魔神像がそのまま動く設定だからでしょうかね。
無闇に変化後にビローンとデカクしなかったところがリアルなんですよね。

昔の2階建て建物よりちょっと大きいくらいかしら。

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