2010/10/31

(No.1245): 譜割りと発声と


英語の歌の譜割りの話し。


非常に短い音節にもかかわらず
比較的長い単語が連なっている場合がある。

例えば、
I've got a feeling / the beatles

この曲のポールの歌っている部分で言えば
ご存じの通り、
前半の終わりの、あの絶叫まくし立てフレーズだ。
すなわち

All these years I've been wandering around 
Wondering how come nobody told me
All that I was looking for was somebody who looked
like you

までの長文を僅か3小節と1拍でまくし立てる。

言っておくが、まず歌えない。
というか発音できない。


そして、実は
この曲は後半のジョンの歌っているフレーズにもある。

Everybody let their hair down
Everybody pulled their socks up

練習して慣れれば歌えないことはないのだが

1    1    1            1     1
Everybody pulled their socks up

上記の「1」の箇所が拍だ。
つまり
「Everybody」や「socks up」は2拍分の長さであるのに対し
「pulled their」の2音節は1拍しかない。

これは歌の流れに沿って発音してみればわかるが
発音、発声がけっこう難しい。
しかし、英語の話し言葉で言えば
「pulled their」はカタカナでいえば
プ(ル)デアな感じになるので
ニュアンスとしては1拍で収まる発声なんだろう。
デの部分は舌を噛む手前の感じになるので
ツリそうになる。



あと、
発音アクセントの場所でも譜割りには影響してくる。

for you blue / the beatles

がいい例だろう。
この曲はジョージの名曲で、ブルース3連中抜きの
シャッフルビートで筆者は一番好きだ。

出だしから、食って入る。

Because you're sweet and lovely, girl
I love you

小っ恥ずかしい訳詞はともかく、
「Because」の「Be」はほとんど発音しない。
しているのだが、前小節から食って入るノイズ的な
息遣いとして入る。
「Because」のアクセントはcaの「a」にあるから
そこを拍の頭にしている。

実際はカタカナで書くと

・コズゥユースゥイーテンラヴリグァォー(ル
アラヴュ

となる。

「・」は前小節からの食いの「ビ」を
ビートにのせてノイズっぽく。

もちろん「L」の発音は舌を前歯の裏へ当てて発声するように。
「V」は下唇を軽く噛むように。
「lovely」「girl」の「L」、「Love」
それだけで随分とソレっぽく聴こえる。
お試しを。

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