2014/03/13

(No.2151): 粗忽のまくら(うっかりしちゃった)


世の中にはうっかりが多いてぇ人が
います。まぁあたくしなんかもね
うっかりするなんてぇことぁ少なくは
ないんですが。
皆様方の中にもそういう方ってぇのは
いらっしゃいまして、
戸を開けないで表ぇ出ようとしたり、
鏡に映った自分の顔見て驚いたりね、
いろんな方がぁおりますけども、

物を買った時なんかについております
取説とか説明文なんかもちゃちゃっと
流し見るだけだから
んもーそうじゃないてぇんだよこの人ぁ
あすこにこう書いてあったろう
なんと言われて、へーそうでしたっけねぇ
えっへっへなんて笑うんですね。

可愛げがあるんならまだいいんですが、
それがそうでもない人もおります。
なこと言ったって読んでねぇんだから
しょうがねぇでしょう、
などと開き直るもんですから
人をイラっとさせることが多いんですね。

お前ねぇ、そういうことをね
言うもんじゃないてぇんだよ、いいかい、
そうでございましたか、よく読み直して
みますとか何とか言えばさ、
あーそうかい、がんばんなよ、
くらいの返しができるてぇもんじゃないか
それを何だい、そんな言い草が
あるかてぇんだよ

やいこんちくしょう何を言ってやがんでぇ、
んなもんいちいち読んでられっか
傲慢な面ぁしやがってこちとら瓦版だって
生まれてこのかたいっぺんも読んだことぁ
ねぇんだ、んなちっこい字ぃなんぞ隅から
隅まで後生大事(でぇじ)に読んでられっか
こちとら江戸ッ子で気が短けぇんだ
がたがた抜かすとケツの玉引っこ抜くぞ
こんちくしょう

物騒なこと言う人もおります

あのねー、この人ぁもうだめだよ
脇ぃ行ってもね、相手しちゃなんねぇよ
なんてなことで煙たがられるてぇやつで。


でもまぁうっかりするなんてぇ
ことはぁ誰にでもあることですから
あまり目くじらを立てるのもどうかと
思います。


えーあたくしたちのお噺の方に
出て参りますうっかり者なんてぇのは
粗忽ものなんという言い方もしますが

「おい、ちょっくらごめんよ
 なんd






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