2008/11/21

(No.626): 習慣から脱却


昨日のコラムでも記した、そのビルも
館内禁煙であった。
街中ではまだまだ分煙のところもあるが、
最近のこの手のビルやタワーはほとんどが
館内全面禁煙である。

館内禁煙のビルの前には必ずと言っていいほど
喫煙スペースが設けられており
喫煙者はみなそこで用を足す。
嘗ての筆者もそうであったが、
そのスペースに群がっている大勢の
方々をみて、ああそうだったと
やっと思い出すほど
今では煙草を吸っていたという記憶さえも
忘れてしまっている。

あれほど、禁煙やら煙草をやめるということ自体に
全くといっていいほど興味がなかったというのに
本当にプツンとやめられるものだなと
自分のことながら感心する。

確かに、今思い返せばやめてからの
2~3週間が山だったろうと思う。
常習性の薬物と同様、禁断症状に苛まれるが
それは、飯を食ったあとの吸いたさよりも
むしろ、「習慣」という強固な磁力からの脱却が
問題である。

即ち、飴だのガムだのパイポだのといった
煙草の代替品を当てにしてしまうからだ。
筆者も結局、3ヶ月近くはそんな感じだった。

つまり「習慣」の呪縛がだんだんと解き放たれてくると
代替品の登場する頻度も少なくなってくる。
気付くと、生活の中から煙草が完全に消失している。

会社で、
煙草を吸っていた時は
非喫煙者は喫煙所とか行かなくてずっと自席にいて
よくもまぁ飽きないもんだ
などと思っていたが、
実際、自分がその状況になると
これが、案外、イケるのだということがわかった。
こればかりは、ほんと不思議な心持である。







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