2009/02/04

(No.692): 一家団欒 by 古湯坊


一家団欒


父「おい、ちょっと聞いてくれよぉ」
子「どうしたのパパ」
母「んまぁー」
父「今日会社でさぁ」
子「うざいなパパ、マイクひっかけちゃったよ」
母「あらそうなの」
父「俺の部下がさぁ、頭にウンコしちゃってさぁ」
子「えーウンコしたの」
母「まーまーまーまー」
父「もやしが入ってやんのぉ」
子「パパァー」
母「それはね」
父「うざかったよ、それ」
子「それはもやしだよパパァー」
父「ん」
母「それはね、鱈の魚の目をね」
子「パパァー」
父「んは」
母「はー、味噌煮で食べるとね」
子「パッパァー」
母「いいって話しなのよぉ」
父「あそー、そいや作ってくれたもんなこの前なー」
母「まーまーまーまー」
子「まーまー、まーうひはういふ」
父「んーんーなんだ、んー」
母「どうしたの、ヒトシ」
父「うふふ」
母「何を言ってるの」
父「おい、ヒトシ何笑ってるの、早く言えよ」
子「うくくくく」
母「ご飯をちゃんと食べなさい」
子「パパー」
父「うぅ」
子「今日学校にね」
父「うんうー」
子「桜井センリと牧伸二が来てね」
母「うはーはは」
父「うーうー」
子「鼻毛を三本僕にくれたよぉー」
父「チン毛はくれなかったのか、うんうー」
母「はっは」
父「やっぱりさ、ヒトシはほら昔から」
子「パパーァ」
父「歯茎のファンだったからな、うー」
子「そうだよぉ、パパー」
母「話は違うけどね」
子「なにーママー」
父「う、なに」
母「お隣のラーメン屋のしゅ、ご主人がね」
子「マッマー」
母「まぁ発炎筒の焚きすぎで」
父「うんうん」
子「えひー」
母「肺炎になったって話しなのよ」
子「マッマー」
父「それぇ、よくあることだもんな」
子「ママー、ママこの綿棒美味しいね」
母「あー」
子「明日のお弁当、僕のたいぼうぶくつの」
父「あはー俺も綿棒好きなんだよな」
子「ファイティング原田選手を入れてくれよぉ」
母「ほんとに」
父「そうだねぇうくくく」
母「じゃまた明日も漬けてあげるわ」
子「ママー」
父「うらやましいなぁ」
子「パッパー」
父「う」
子「うー」
父「そうだよぉやっぱね」
母「あは」
父「デブのね首筋ってやっぱり舐めるとね辛いからな」
母「あーらーそうなのー」
子「ママー」
母「はーいー」
子「僕宿題やりに大分県のはひふへへ図書館へ行くよぉ」
母「なんですってー」
父「おーやっぱりねーうひひゃひひ」
子「うふーふん、どうしたんだいだって」
父「んー」
子「あーパパー」
父「んー」
子「もうネタが終わったのかなだってくぐく」
父「終わったかな、んー困ったねーだって」
子「くくぐく」
父「どうしようー」
子「くくぐぐ」
父「ううーん」
母「あーらまー」
父「やっぱり鮎の叩きはねぇ」
子「パパー」
父「んー続かないなぁ、ん」
子「また頭にほうれん草が生えたね」
父「うう」
子「やるなぁー」
父「おしか」
母「おかぁさんが、摘んであげるわぁ」
父「あー摘んでぇー」
子「ぼくもー」
父「チン毛も生えたよ」
子「ぼくもー」
父「チン毛もほら」
母「はははははは」
父「ほら、見て、ほら」
母「はははははは」
子「ぼくもー」
父「ほら、ヒトシも見せなさいほら」
母「はははははは」
子「パッパー」
父「鮎子もほら」
子「ぼくも大人になって、かはは」
父「マン毛みせなさい、ほら、ほら」
子「大人になって」
父「パパに見せなさい、ほら」
子「大人になって」
父「ん」
子「頭から白菜を沢山」
父「にゃにににん」
子「生やしたいねママ」
母「そーれーはー」
父「白菜よりね貝割れ大根もいいから」
子「ほほほほほ」
父「困っちゃった」


(C)1984 古湯坊

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2 件のコメント:

dewey_taira さんのコメント...

これ、電車で聞いてて大変なことになりました。

子の狂笑が聞く者の脳髄と口元を揺らします。

dewey エフオピ さんのコメント...

>tairaさん
もう何がなんだかわかりませんが
当の本人も今なおこれを聞くと
ぷふふふと吹いてしまいます。

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