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最近のマイブームは「まんが日本昔ばなし」だ。
現在YOUTUBEにはたくさんの作品がアップされている。
1970年代中盤あたりから1980年代にTBS系列で放映していた。
確か土曜だったか。
という、年表を鑑みると、当時筆者は
中学生~大学生にかけてである。
子供向け番組というカテゴリではあったが
見られるときは毎週観ていた。
そして、あれから30年近くたって当時の作品を
見てみると、作品としての品質の高さに
ただただ驚くばかりである。
当時、リアルタイムで見ていたというのに
何も感動などしたことはなかった。
不思議だ。
「まんが日本昔ばなし」のファクター。
毎回、異なる絵描き作者によって得られる
お話のニュアンスの視覚化は、非常に効果的である。
そして何と言っても、
市原悦子氏と常田富士男氏の語りが秀逸の極地である。
まさに、命を吹き込むとはこのことだ。
見てごらんなさい。
風情ある或いは叙情的な絵が、このお二人によって
存在を獲得している。
そして、昔ばなしには、子供だけに通用する
お話しばかりではない。
時には残酷に、或いは恐怖に、そういう要素も
リアリティとしては重要である。
リアリティなど必要ない?
いや、
昔ばなしというお伽話は生活であり教訓であり
現実であるのだ。
一話10分弱という長さも丁度良い。
2 件のコメント:
こうして「作品」と呼べるまでに作りこまれた番組は、
「視聴率が取れない」
という理由だけで淘汰されてしまう現実もまた、怖いですね。
無料放送は、無料なりの番組しか見られない時代になっております。
NHKなどは有料のクセに民放化が進んで憤慨しております。
>心眼さん
今となってはYOUTUBEで見るしかないですが
当時もっと大切に視聴していればと悔やまれます。
アニメみて久しぶりに泣きました。
商業番組である以上、視聴率は必要なんでしょうが
こういう作品というのは、作り手と放送側との温度差もあるんでしょうね。
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