2009/07/01

(No.817): simoon考


1978年にこの完成度は驚愕する。


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当時、コンピュータで音楽を作るなどという
不埒な行いの中にあって
先ずもって、この新しいグルーヴを生み、
且つ独創的な録音方法を開発し、
その感性、技量、全てにおいて天才としかいいようがない。

細野御大の作品、「simoon」なり。

私はこの曲のリズムグルーヴに勝るグルーヴを
今まで感じたことはない。
ハットのパターン及びダイナミクス、
それとからまる、こもったノイジィなキック。
その全てが渾然一体となって齎されるグルーヴは
最高の匂いだ。

当時、MC-8でのプログラミングにおいて
ホワイトノイズで作るハットを、
異なるパターンで左右に配置し、その合成による
新たなパターンの創出と、ほんのわずかにずらした
タイミングが織り成す景色といったら
本当に唸るばかりである。

今の世の中には、もちろんこれを凌ぐ数え切れないほどの
カッコイイグルーヴが溢れているだろう。
上述した手法なども、実際筆者もよく多様することであり
珍しいことでもなんでもない。

しかし、1978年当時、この手法を生み出し
そしてこのグルーヴを作り出したという業績に
計り知れない敬意を感じるのである。
その意味も含めた場合、このグルーヴを超える
新しい独創的なグルーヴにはお目にかかっていない。




冒頭の■□記号の配列はsimoonの
左右ハットのパターンを耳コピして記述したもの。
実際は違うかも知れない。
けど、こんなかんじ。











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