2009/09/02

(No.871): 異郷の壁


フリードニヒの目論見は見事外れ、
BARをバル、若しくはバアと発音した
マウスボールの規定は見事崩壊した。

それは、あたかも
誰よりも早く涼しくなった様子に
誰よりも早く凝縮プリンを食べた
フリードニヒに似ている。

そこかしこに、つぶさに
色と光を並べ、
出るものと入るものを選別する。
時は主に、「耐えよ」と判断を下す。

出るものと入るものが一様に
螺旋と格子の組み合わせだと知ることで
BARをバル、若しくはバアと発音した
フリードニヒの心は、静かに澄みわたる。










2 件のコメント:

taira さんのコメント...

最初のページのようにも、
最後のページのようにも読めます。
素敵な散文ですね。

dewey エフオピ さんのコメント...

>tairaさん
1920年代のロシア・アバンギャルドには
絵画や建築などの他に詩も多いのですが、
知らず知らずに、どうやら、
そういう作品に影響されているようです。


正直に言うと
全然ドラム練習していませんッ

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