2009/09/15

(No.884): 過程の選別


二輪だの四輪だの挙句の果ては
軽便鉄道まで取り上げる始末。
果たして乗り物好きなのだろうか。

実際、高校の時は鉄道研究部だった。
いわゆる今で言う「てっちゃん」の
集まりだ。
しかも副部長だった。
部長ではないところが粋だ。


しかし、筆者の場合、
普通の「てっちゃん」ではない。
ここでいう普通というのは
すなわち
・鉄道写真が好き
・電車に乗るのが好き
・列車の旅が好き
といった鉄道本来の楽しみ方のことである。

筆者の場合、上記にはあまり興味が無く
その全ては
鉄道模型に端を発している。

実物の鉄道というものには
実はあまり興味が無かった。
興味があるとすれば
くだんの軽便鉄道のような
ちょっと非効率な非合理的なそういう、
鉄道にして大量輸送が無理ッ!
という矛盾した状況、及び
なんで、こんなところに線路を敷くのか考えられんッ!
という非合理の権化とでもいう
軽便鉄道に興味を持っているくらいである。

鉄道模型は、レイアウトという
いってみればジオラマのような
箱庭を作るのだが、このレイアウト製作に
大変興味があった。
山や川、地面などは石膏を使って作ってゆく。
民家や駅舎などはキットとして売られているものを
組み立てたり、雑誌の記事などを参考に
自作したりした。


鉄道模型の動力は電気である。
二本のレールにそれぞれプラス、マイナスの電極で
直流電気を流すことで列車のモーターを
駆動するのである。

普通は電圧を調整して運転するのだが
本物の電車運転装置のように
マスコン(アクセルに相当するレバー)と
ブレーキレバーで運転できるように
電気工作をおこなった。

マスコンを全部切った時、本物の電車は
惰性走行となるが
鉄道模型では、電解コンデンサに貯めた
電気を少しずつ放電させるというやり方で
シミュレーションしている。


鉄道模型を通じて電気の概念を知る。
電気つながりで電波にも興味を覚え
アマチュア無線技師の国家資格を取る。
そんなことが高じて大学では理工学部電気工学科へ行く。
時を同じくして音と電気とが絶妙に調和し始める。
レコーディングと音響工学、電子工学などの
関係を紐解いているあいだに何時しか
テクノ音楽への道を歩むことになる。


不思議なこともあるものだ。









2 件のコメント:

Galatea 2.3 / ガラテア 2.3 さんのコメント...

理工学部電気工学科。
既に頭脳明晰な感じ、
カッコイイぜ!!

宗教学部比較宗教学科。
と答えると何故か皆が無口になる、
実際は生徒の8割以上が寺の長男。

dewey エフオピ さんのコメント...

> Galatea 2.3 / ガラテア 2.3さん
宗教学部比較宗教学科。
うひゃー難しそうな学部ですね。
私など到底、立ち入ることができない
領域です。


私のいた理工学部電気工学科なんて
ヲタクの集まりでした(笑

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