2009/09/25

(No.891): 周期の随行


元素115を生成する。
存在時間は87ミリ秒。
その名もウンウンペンチウム。
(Ununpentium)

「地のらせん」の115番目
ウンウンペンチウムは反重力を生み出すための
反物質反応炉の燃料となる。
僅か数グラムあれば数十年間も反重力を維持する。




グランベイジ上部の蓋をあけ、
ウンウンペンチウムを投入する。
被爆の危険があるため、専用の補給用ケージは必須だ。
遠心装置の回転が始まる。
低い唸るような音のみでグランベイジは何も変化はない。

しばらくすると、回復ゼッミ回路が動作し、
イデュレンジのスケールが徐々に上がってくる。
規定値に達すると反物質反応炉が稼動をはじめる。
細かい振動が起こる。
反物質の生成崩壊ループの発生を確認後、
フレーマーをレイル1の位置に設定する。
グランベイジが地面から数センチの高さに浮く。


思いのほか、我々の心は穏やかである。









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