2011/01/26

(No.1315): 夜行新作


「ここは駄目だ。サンプルがまっ茶色だ。」

出だしのこのセリフだけで、もう
買って良かった、と心底思った。
この先のお話が楽しみでしょうがない。

泉昌之「天食」。

泉昌之とはご存知のとおり
久住昌之氏と泉晴紀氏の漫画ユニットの
ことである。

1981年のデビュー。
ガロ誌。

大学生だった筆者も丁度その頃、
ガロを読み始めた。
デビュー作「夜行」は単行本化する前に
ガロで読んだ。

最初の単行本「かっこいいスキヤキ」は
筆者にとってはYMO/BGMと並ぶ「変なモノ」志向
のバイブルだった。

この単行本に収録された数々の作品は
どれもこれも筆者達の感性とピタリとマッチして、
以降の泉昌之、久住昌之氏、QBBと続く
久住ワールドへと誘われたのである。

「夜行」とは
夜行列車に乗ったアランドロン似の
トレンチコートを着た本郷播という男が、
駅弁(幕の内弁当)を如何に美味しく
食べ進めるかを描いた作品。

「やっぱり男はきんぴらごぼうよ」

「げっ、これはニクじゃねぇタマネギだ!」

など名台詞のオンパレードだ。



今回、久々に手に入れた泉昌之の作品。
全くの新作なので緊張してきた。


でわ。









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