2012/12/26

(No.1878): 真冬駆ること


東京都内とはいえこんな寒風吹きすさぶ
日も暮れた外気温0度の大気中に身一つで
オートバイに跨って繰り出そうという輩、
常識の範疇ではいっそ考えられないような所業も
我々単車乗りにおいては、その限りでは、ぬ。

何かの罰ゲームかと思わせるほどの苦痛を伴う。
時には生物学的な危険サインすら感じる。

筆者の場合、根が貧弱なうえに小心者ゆえ
完全真冬武装、完全なる装甲を纏って臨む。
オーバーパンツ、真冬装備ライジャケ
冬グローブ、フェイスマスク的な首巻。
その武装すら薄手に限定するツワモノも
いらっしゃるという体では、筆者如きの
完全真冬装備でやれ指が痛いのだのと
笑いながら泣き叫んでいるような者は
端くれの一兵卒に過ぎぬ。

しかし真冬のバイク。
指先、足先がまずイカれる。
筆者は特に指先。真っ先に。
視界が見えぬ。
フルフェイスのグラスごし、
吐く息で真っ白。
開ける。
鋭角な冷風が刺さる。
鼻水。
無限ループを形成しながら駆る。
追って、指先の凍え→痛み→感覚ゼロ。
実際はクラッチ操作やブレーキ操作で
使用する大変重要なパーツであるので
リハビリを施しながらの走行となる。
無限ループを形成しながら駆る。
素敵だ。

乾燥しているからといって侮ってはならぬ。
うっすらと氷の膜を貼ったアスファルトに
油断するな。
グリップを失い、非常に危険。
その識別がままならぬ。
勢いで駆け抜ける。



安全運転は基本。一番大事。




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