2013/06/08

(No.1995): 概ね三十年の現役電子雑音響家


筆者が
レコーディング>ライブという時代だった頃。
(1980年代初頭〜90年代中盤頃)
レコーディングは曲作りと等価であり
当時のバンドメンバーが筆者宅に来ては
夜な夜な曲作りアンド多重録音に専念していた。

金のなかった我々は発表の場を
カセットテープに求めた。
簡単なブックレットも付けた。
パソコンは一般家庭にはほとんどない時代で
当然インターネットなど存在していなかった。
作品のカセットテープは
ほとんどは仲間内に配っていたが
いくつかは下北沢の五番街という
インディーズ専門レコード屋さんへ卸した。

90年代後半〜現在に至る過程で
その不等号は真逆に変化した。
レコーディング<ライブという時代が
筆者の中で到来した。
それまで培われた、
完全パッケージを目指した
レコーディングのノウハウは、一転して
ライブのための音源制作という目的で
活躍することになる。

しかし、あくまでもライブのための制作で
あったのでこの時代に作品として
パッケージ化したものは唯一
stereogimmikで発表した「4cd」
というCDRだけである。(2004年)


電子雑音響家活動を始めて約30年、
ようやく両方を両立できる見通しだ。
つまりパッケージ化した作品も作るし、
ライブもやる。
よくCDのリリースパーティなんかで
イベントをやっているが、
そんなの20代でやってる人はいるし、
その程度は普通の光景なのだろう。

30年もやってて筆者はまだそこにすら
到達していないが、そんなの全く苦にならない。
なぜなら、身の丈に合っているし何より
電子雑音響をこねくりまわせればいいからだ。
一方で様々な要因で結局バンドをやめて
普通のお父さんになった人も大勢いるのだから。

俺ぁ昔は、なんちゃらっていうテクノバンド
やっててなー、YMOのコピーなんかもやって、
あんなのやってて俺も若かったなぁ
なんて部下と飲みながら昔話している
40〜50代の君達。
言っておくけど、僕はまだ現役だぜざまぁみろ。
(その代わり実社会では一兵卒で弱小、うふ)


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