2013/06/26

(No.2008): 剥がすステッカーチューン


「そういえばあんたのバイク、あれ何てったっけ」
「六級改号之介左衛門です」
「ろっきゅうかいごうのすけざえもん?」
「左様です」
「一体何なんだねその名前は。あんたが付けたのかね」
「左様です」
「そんな名前気持ち悪い。どこのバイクなんだね」
「ドカティであります」
「ドカッティ? イタリアの?」
「左様です」
「ドカッティの何ていうバイクなのさ」
「モンスター696というものです」
「696?それで六級ということかね」
「そんな雰囲気です」
「話にもならんね、あんた」
「そんな雰囲気です」

で御馴染の我が六級改号[DUCATI M696]之介左衛門で
あるが、まもなく総走行距離24,000kmを
立ちどころにして踏むところである。

24,000kmを越えるとコンソールにスパナ型の
メンテナンスマークが点滅する仕組みである。
点検時期を知らせる目的のマークなのだが
実際の時期とはズレている。何れにしても
このメンテマークを消すために一度ドカ屋さんを
訪れなくてはならぬことになろう。
その際には、オイル交換でもぶって
にじり寄せながら、次回以降の愉しみを考案する
時間としたい。


即ち、
タンクの両側面に神々しく貼られている
「D U C A T I」ステッカー、これを剥がし切る。
勇猛果敢にして剥がし切る。
その下の「M O N S T E R」も同様に剥がす。
躊躇なく、剥がし切る。

筆者のM696は艶消し黒だ。ただの真黒なタンクのみ。
なんの文字も一切ない。
艶消し黒のプラモデルのようなタンクのみを纏う。


DUCATIのロゴを消す。
「貼る」のではなく、「剥がす」という
ステッカーチューン。
どこのバイク?モンスターに似てるけど、
などと不思議がられるは必至。
それでしばらく過ごす。
物足りなくなってきたら第二弾を打つ。


即ち、
英文字ステッカーを買ってくる。
作ってもいいのだが、ここはひとつ買ってくる。
白文字。フォントはたぶんゴシック系が好ましい。
フォントサイズはオリジナルDUCATIステッカーと
同じくらいの大きさ。
DUCATIとあった部分に「d e w e y」と貼る。

漢字のステッカーを探す。グレー色っぽい文字。
フォントはたぶん明朝系が好ましい。
フォントサイズは小さめ。

「六級改号之介左衛門」と貼る。

いや、待て。それではただしく痛車だ。

ちょっと待とう。
落ちつけ、それは止めよう。
ダサイ。
いや、わざとダサくするのもいいか。
いや、やはり止めよう。
やめるのだ。


d e w e y だけでいい。
そうさ、それだけでいい。
シンプルじゃないか。
しかも片側だけ貼ろう。
片側は無地。何も貼らない。

どっち側がいいかな。
左側に貼ろうか。
なんとなく。

いいぞ、いい。
いいじゃないか!
地味に盛り上がってきた。



(撮影地:ケプラー22b アクアトゥーマリから109マイル)


(撮影地:ケプラー22b ホゥギィの社前)


後日、いよいよDUCATIステッカーを
剥がそうとして、結局もったいなくてやめる方に
1000点賭けよう。


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