2013/06/18

(No.2003): 1200光年の二日目。


一日目


ケプラー22bに着陸。

光速艇からは自機を自走させて降りる。
到着したケプラー22bは既に夕刻であったので
恒星ケプラーの夕日を期待していたものの
生憎の雨模様。
着いた場所はィリヨツという名の宇宙港。
相当古い建物ばかりが目につく。
人影もまばら。
宿泊地へは僅かの距離にて街の佇まいを堪能する
つもりが突如豪雨となり、急いで宿泊地へ入る。




二日目。
打って変わっての晴天。恒星ケプラーの日差しは暑い。
宿泊地を発って、晴天の中、自機を駆る。

ケプラー22bにのみに生息する飛竜を観賞する。
特別区とのことで、広い囲いの中で飛竜を飼育し
統制局の管理下においているという。
観光客は遠くからその生態を観察するしかない。
実際、遠過ぎて見えない。

ここの飛竜は音に敏感とのことで注意を促す
説明書きがあちこちにあった。
音に敏感とはまるでイヤンクックのようだ。


その後、ケプラー22bの国津神の支配する、
支配したであろう社を訪なう。
御朱印を頂き、来た甲斐があったと感慨を得る。

昼食を摂るためもう一つの宇宙港
アクアトゥーマリまで足を伸ばす。
なんと寂れた寂しい港なのだろう。
その中でもさらに古めかしい食事処に入る。
天ざるを喰う。
が、これが意外に美味い。


帰りの光速艇の時間があるのでそろそろ
最初の港街ィリヨツへ向かう。
恒星ケプラーがだんだんと傾き影が伸びる。
ワインディングの軽やかな道を颯爽と駆る。
これぞ醍醐味。

ィリヨツへは予定よりもだいぶ早い時刻に着いた。
帰りの光速艇の出発時間まで港内の施設を
見てまわる。
帰りは揺れなければいいのだがと慮る。

(続く)




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