2013/06/09

(No.1996): MS404の復活のアレ


過日、得体の知れない衝動に突き動かされながら
DOEPFER MS404を引っ張りだしたのは記憶に新しい。
「面倒臭いことのほうが幸せなんだよ」とは
世田谷ベースの詔であるが、その境地に未だ到達できず
MS404をエフオピシステムに組み込むためには
少々面倒臭いだんどりを打たねばならない。
あーめんどくせー。
その辺りのことは前に記した通りなので省略。
いろいろな面倒臭いことを終えて
ようやく、そして久々に電源を入れてみる。





見たところ異常はなさそうだ。

ライブ楽曲の一部で音を差し替えようと思っていた。
「オルドビスの遺産」という曲の中盤あたりからの
ドカドカリズムに入るベース。
これをMS404に差し替える。

取り敢えず、素のままでベースのMIDIデータを
送って発音させてみるためAbletonLiveを
走らせる。
ビギャビギャビッビーとちゃんと音が出る。
よし。

音を作る前にチューニングを合わせる必要がある。
なんせアナログシンセなのでチューニングは必須だ。
しかもMS404は電源を入れて暖まって来ると
またズレるから、注意が必要だ。
A3の音を仕込み、ソフトシンセで鳴らした音と
MS404の発音とを聞き比べてチューニングを行う。

全然合わない。
TUNEノブをどっち回しても追っ付いていかない。





そうだ、きっと私の耳がおかしいのだ。
とは思ったが、念のためチューナーで
調べてみる。
iPhoneのチューナーアプリをDLする。

調べてみると原音と1度以上も違うじゃないか。
面白し。
確か、MS404はVCOの調整用の可変抵抗が
あったな。ということを思い出す。
これでチューニング範囲を適正に修正すれば
いいのだ。
「面倒臭い」けどラックから取り出して、
上蓋開けて中を見てみるか。

上蓋を開けてみる。





可変抵抗はいくつか取り付けられているが
プリント版に部品説明が記載してあったので
すぐにわかった。どうやら「VCO OFFSET」というものと
「VCO HI END」というものが関係ありそうだ。

蓋を開けたまま、結線し、電源を入れる。
発音させながら、「VCO OFFSET」を調整したら
ビビョーーンと音程が可変したので
TUNEノブがセンターでだいたい合うように調整した。





修正後、
元通り組み上げて、ラック内に再びネジ留めする。
ここからようやく本来のやるべき事をやる。
MS404の音に差し替える。

録音した音が僅かに遅れて録音されている。
これはオーディオインターフェイスの
レイテンシーによるものだ。
しかし、相当酷い遅れなので今後検討。
取り敢えずAbletonLiveのクリップを
波形レベルで若干前に移動させることで対応した。

おもむろにプレイバックで確認。
するとどうだろう
せっかくチューニングしたはずのMS404、
なんか微妙にズレている気がする。

よしOKだ。
全く問題ない。




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