2013/06/28

(No.2010): deweyライブ記録の点検で見たもの


貧作貧演である我々dewey (デューイ) においては
数少ないライブを記録することも一つの活動であり
即ち音と絵と空間をもってこれを留める。
記録した内容は適宜切り出し後、youtube経由にて
deweyオフィシャルサイトへこれを公開する。

六月二十四日、大塚deepaでのライブ。
ライブ翌日、メンバーtai-ra氏による記録内容の
検閲が実施された。
そしてすぐさま電文を得る。

「直視に絶えない。絶望」

一体何が起きたというのだ。
完璧とは言えないまでもある程度の
手応えのあったライブであったのだ、
何がまずかったのであろう。
まさか、「琴古主」が出たわけでもあるまい。

話しを聞くと、歌唱ピッチのずれ、それと
そのボーカル処理のバックトラックとの乖離が
絶望域であるとのこと。
なるほど。ぽっと出の輩などではなく
幾度も音響の修羅場をくぐり抜けて来たtai-ra氏が
言立てているわけだから、これは相当衝撃的な塩梅に
なっているのだろうと危惧した。
ライブ中は特に違和感を持たなかったのだが。

その記録媒体が手元に来た。

緊張しつつ謹聴した。結論から言うと、
tai-ra氏歌唱楽曲では著しい問題は発見できなかった。
私の音楽的感覚がおかしいのだろうか。
確かに、ボーカル処理がバックトラックとの融合を
若干妨げていたとも言えなくもないが、
少なくとも歌唱ピッチは安定しているように聴こえる。
取り敢えずはほっと胸を撫で下ろした。

それよりも、くだんの「オルドビスの疎音」(註※)が
予想以上に「不自然」だったことのほうが絶望した。
何か得体の知れないものに突き動かされたことは
記憶しているが、言うなればこれは「事故」だ。


(註※)
「オルドビスの遺産」というdewey楽曲において曲中、
意図せず全音をミュートした事象。その時間は
大凡四分音符プラス数ミリセコンドであったという。
立ち上がり後に拍頭が霧消するという事態に発展した。
この事象の事を「オルドビスの疎音」と呼ぶ。




しかし、おかしい。
このように各自が根拠のない違和感を抱くというのは
何だろうか。何かあるに違いないと、私はつぶさに
記録の全てを点検した。
何度目かの点検中に私はあるシーンで凍りついた。
そして、私はついに発見してしまったのだ。


琴古主」を。









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