2011/06/22

(No.1423): 心象噺家


ついっぷるフォトにアップしている画像を見たら
「この写真を見た人:1人」
でした。

今日も置いてけぼり。
いいぞ。


ここ数ヶ月、お昼休みにYouTubeで落語を
鑑賞している。
過日そのような旨のお話を
この拙糞屑コラムにも書いたが
それからというもの、
圓生、小さん、文治、小三治、志ん朝、など
名うての落語家達の噺をむさぼり聴いている。

同じ演目でも噺家によってニュアンスが
違ったり、言い回しが違ったりして、
誠に趣深い。
圓生の「文七元結」、志ん朝の「文七元結」など
どちらも素晴らしい。
小三治の「初天神」は有名。


ところで、立川談志という方。
実は、今の今まで落語大丈夫なのかと思っていた。
それを今日は全て撤回しようと思う。

昔からテレビに出てるし、落語家というよりは
タレント的なゲイノージンと思っていた。
YouTubeには談志の動画もたくさんあったのだが
見なかった。どうせ偉そうに文句ばっかり
言ってるツマラナイ漫談みたいなもんだろう
と思っていたからだ。

そんな心持で談志の落語を観る。
疑念はいっぺんに吹っ飛んだ。
唯一無二だと思った。
上手いとか下手とかそういう次元ではなく
立川談志というカテゴリなんだということが
わかった。
圧倒されるというのか。
決して威圧ではないのだ。
圧倒される。

心象表現、その情が凄まじいというか、
本当に凄い人だと思った。
本当の芸人というのはこういう人のことを
言うんだろうと思う。

この人は昔はインチキな政治家とかやって
いたので、なんか信用ならんと思っていたが
それとこれとは別だということがわかった。
いや、同じなんだろう。
むしろ同じだからこその芸とも言える。


特に「姐己のお百」がお薦め。
悲しく怖い。

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