2011/06/13

(No.1415): 遠峰船艇


概要をお伝えしよう。
分かりやすく言えば移動する街のようなものだ。

内部は客室はもちろんだが、ショッピングセンターや
飲食街も充実しており、さらに映画館、遊園地、
などの娯楽施設も数多く点在している。
且つ、緑豊かな公園には純水な川も流れ、
樹木の生い茂るちょっとした山すらある。

端から端まで見て廻るには無人の公共交通システム
を利用する必要がある。なぜなら、居住区だけで
長さ9000m、最大幅員は760mあるからだ。
ちなみに、上空に空はない。
が、天井まで最大高80mであり
気温や湿度によっては自然発生の雲が観測され、
降雨することさえある。


客室はいわゆるホテル然とはしているものの
実際はマンションが如く全室キッチン付きである。
この生活を旅行といえば言えなくもないが、
その時間的規模は、居住に等しい。
なぜなら
一番近い場所で下船したとしてもそこまでの時間は
1年と2ヶ月であり、最終目的地まで到達するには
概ね23年7ヶ月の歳月を要する。

この間、凡そ200の地点に停泊する。
一箇所の停泊期間は短くても5日間、
長い場合60日近くある。
だから、人工の太陽以外に外界での生活も
堪能できる。


航行途中からの新規搭乗は出来ない。
しかし搭乗者の97%は最終目的地だというから
人口の減少はほとんどないという。
いや、むしろ、人口が増えることのほうが多い。
子供が増えるためだ。

従って当然、搭乗者の生活を助けるための
行政施設や、ライフライン設備、医療施設、
治安維持、或いは教育機関の仕組みなど、
いわゆる街としての機能を有している。
これは、行政等のスタッフにより運営され、
航行関係のスタッフとは別で管理されている。


当船の人口分布と構成内訳は以下の通り。

受け入れ可能搭乗客数:3000人~6000人

一般スタッフ(娯楽、飲食、その他):92名
行政スタッフ
(ライフライン保守要員、教育機関含):124名
医療スタッフ:51名
治安維持スタッフ:35名

航行スタッフ:18名
副艦長:2名
艦長:1名



当船の主な諸元は以下の通り。


型式「artium-zoac 451」
(アーティアム・ゾア451)


<ディメンジョン>
全長:9320m
幅員:892.1m
高さ:98.8m
(※タキオン放出時のサブパネル収納時の高さは92m)


<推進装置>
通常推進装置:
 最軽量超対称性粒子照射型ボソン・エンジン
 (ZOAC-BTH500 ver2.01)
 基板数:32

光速出力装置:
 タキオン照射型メソニカ・ブースタモジュール
 (ZC-K-1488 BoosterModule)
 基板数:16


<光速航行シナリオシステム>
第一種航行用:TIMPY社 タキオン粒子生成重電荷撹拌炉
 (TIM-3025W14 ゾア社コンバーターあり)

第二種航行用:タキオン粒子加速器
(ZC-SS-3701E)


<重力制御>
居住用重力制御システム:Conus社 AL-15H
(128コア区画分割式)

航行用重力制御システム:Conus社 JL-20
(アーシメント不活性式)


<制動制御>
航行制動制御システム:WERBE-RRAX社 FRR9000A
(ベルベラクセ社 反重力制御はゾア社製と互換)



社名未記入は全て「ZOAC社製」

2 件のコメント:

平 さんのコメント...

諸元でぞくぞく来ました。
船名を遂にご記載されない設定も素敵です。

dewey エフオピ さんのコメント...

Conus社のAL-15Hはブルーノア用の反重力エンジンのコア部を応用した製品です。
居住区全体を128に分割して区画毎に重力制御を行います。
1区画内はさらに16のサブセルに分かれており、
1サブセルの基本サイズは1.5m×1.5mです。

コメントを投稿