2011/06/20

(No.1421): 林檎再考


1989年頃から筆者は周りから、
あいつぁとんでもねぇマックエバンジェリストだ
盲目のジョブス信奉者だ、と後ろ指をさされた
もんだった。当時所持していたMacintoshは
Classic、LC、IISi、PowerBook270c だった。

ちなみに
今となっては信じられないが
Classicのスペックは以下の通りだった。

CPU MC68000 8MHz
メモリ  2MB
1.4MB FDD
内蔵9"白黒モニタ

これに 40MBの内蔵HDDを別途購入し
24万円だった。
え?24万円!?信じがたい値段だ。
っていうか、ハードディスクが別売
信じられん。

IISiに至っては最安価店(秋葉原のstepという店)で
40万円台で購入したと記憶している。
何ていうか、もうクルマ買うのと同じくらいの
モチベーションがないと太刀打ち出来なかった。

だから、
あいつぁとんでもねぇマックエバンジェリストだ
と後ろ指をさされたのである。
当然最初のCubaseはMacintosh Classicで稼働させた
白黒のver1.2だった。


ところが、
1993年頃から仕事でDOSやWindows(当時は3.1)を
使うことが多くなり、次第にプライベートマシンも
Windowsマシンを使う機会が増えてきた。

紆余曲折はあったもののWindows95が出る頃には、
筆者はDOSコマンドさえもバリバリと使える
ビル・ゲイツの下僕と化したのだ。
それにともなって、CubaseもWindowsマシンで
稼働させるようになり、MacintoshはClassicを
除いて全て売り飛ばしてしまった。

あれから約16年、筆者の周りは全てWindowsOS
(iOS除く)だったが、久しぶりにAppleの
コンピュータを導入した。
くだんのMacBookである。
MacBookを使い始めてまだ2ヶ月ほどだが
久々のAppleコンピュータは昔と変わらなかった。
使ってみて改めてWindowsマシンとは
違うことを感じる。


なんというか「造り」の質が全然違う。
それはハードウエアにおいてもソフトウエアに
おいても。
ハードウエアは言わずもがなであるが
ポリカーボネートの質感が素晴らしい。
細かい部分の手抜きも微塵もない。
徹底した世界観を創り上げている。

MacOSのこの質感も一役買っている。
ユーザーフレンドリであるのだろうが
アイコンのデザインもWindowsにはない
ニュアンスであり、なによりフォントが綺麗だ。
こういう別になくても支障はない的な部分を
丁寧にやっている性分がAppleらしい。

そして次点としては「匂い」だ。
比喩ではなく本当に「匂い」。
DUCATI Monsterしかり、ハードウエアの匂い
というものには独特の世界観がある。
MacBookの匂い。
お決まりの電化製品の匂いとは違った
秘薬的な化学薬品臭なのだ。
MacBookを鼻にくっつけて深呼吸したい。

しよう。

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