2011/06/28

(No.1428): 翠四文程


今年の糞屑拙コラムのタイトルは
漢字4文字で統一している。
とはいえ四文字熟語ではなく、
内容をそこはかとなく
包含したテキトーな漢字四つを
当てはめているだけだ。
だから、素で読むことも出来ない。
今回のタイトルなど真っ当な教育を
受けてこられた方には意味不明で
あろう。

従って、たまたま拙ブログに来た
初見の方にとってはタイトルだけ
見ても、何のことについて書いた
ブログなんだろうということになり、
やべこいつキモイ、
と、そのまま素通りされる。

だから、適切なお題を付ければもっと
色々な方のお目に留まるだろうと思う。

例えば、昨日のブログならば
「フィアットユーザー同士の会話」とか
「フィアットオーナー座談会」などの
”普通の”題名にしてやれば、
内容が分かりやすくなる。

ちょっとだけこちら側に踏み込んで
「フィアットへの選択」とか
「フィアットの行方」とか。
これならまだイケるだろうか。

「車噺会話」じゃもうなんだか意味不明だ。
辛うじて「会話」という部分が日常語なので
そういうニュアンスはわかるだろうが。



ところで、Apple製品がなぜ「気持いいのか」
という件。

認知科学という分野からアップル製品の
使い良さについて分析しており、
その結果から、スーパーマーケット等に
おける顧客の直感的な買い回りのための
店舗構造についての記事である。

この内容によると、アップル製品の
“気持ちよさ”は「メンタルモデル」の
再現にあるとしている。
メンタルモデルとは簡単に言うと
自然で快適な操作性と気持ちの良い
デザインを開発するための考え方、
であろうか。
人が自然に物事を認知するという工程を
なぞらえることで、気持ちの良い環境を
創り出すことが出来る。


しかし、
糞屑拙コラムの四文字漢字タイトルは
その真逆を行く。

認知することを一切止め、全ての意味を
オッホ・デ・マタへと投棄し、
雑種とも覚束ない堅牢な鋼石を
ただ只管に炉に打ち込む老匠。
澄み渡る碧空の下、仙崖の覇弓から
放たれた瑠璃の矢と羽は
居住区限界線の手前でぽとりと落ちた。

その矢を拾う者の指は九本だった。

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