2009/05/20

(No.782): 遥か彼方


光の速度は1秒間に約30万キロメートル進む速度である。
要するに秒速30万キロメートルだ。

よく、天体までの距離を「光年」という単位で表すが
これは、文字通り、光の速度で進んだ場合、何年かかるのか
ということを顕わした単位である。

「1光年」といえば、光の速度で1年かかるという意味である。
じゃ、いったい光の速度、秒速30万キロという
とてつもないスピードで1年間も進むというのは
一体全体、何メートル進むのだろうか。

計算してみた。
9,460,800,000,000メートルだった。
(9兆4608億メートル)

もう、全然想像も付かない。
9兆メートルていわれても。

ちなみに、光の速度というのは、1秒間に地球を7週半するのである。
つまり、1秒で地球7週分の距離を進むという工程が
1年間ずーっと同じ速度で進む距離だ。
それが9兆メートルだ。


なお、関連して、
いや、あまり関連していないかもしれないが
地球の公転速度が光速の1万分の一だということをご存知だろうか。

地球の公転速度=平均秒速29.7859キロ=秒速約30キロ

なぜ、地球の公転速度が光速の1万分の一なのかは
誰も知らない。


といいますか、
そんなに速かったんだ。ということに改めて驚く。
地球の公転速度。


150億光年の遥か彼方の銀河
という映像が電波望遠鏡の画像として新聞などに載っていたが
もはや、150億光年といわれたところで
もはや、打つ手がない。

「遠い」とはどういうことなのだろう。
「距離」とはどういうことなのだろう。

今、この瞬間も150億光年先のその場所は
実際に存在するのだろうか。
いや、今、この瞬間という概念は
150億光年先のその場所では通用しないのだ。
なぜなら、その光は150億年前の光なのだから。










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