2009/08/26

(No.865): ダイオード・フレア


黒く使い込まれた古道具のような
エンジンフィンやテンションコード。
油とも土埃ともわからない有機物による
風化の進捗を装うフォルム。

正規化も厭わず、違わず、迷わず。
朗々と響き渡る清声で読み上げる詔冊に
我を忘れて揺蕩う三つのグループ。

一界は、雲を伴うほどの高みから
ほうほうと打って鳴らし、
尽く落つる飛沫に、真正面からシフトすること。

ニ界は、権限と名前の楓の木の皮三枚と
フクロウの羽を一枚で拵えた
六角形のコンパスを、真横から連呼すること。

三界は、遥か次元の先で佇む轟竜の紅玉と
それを司る満面の言質。
果てるか蘇るか、その経緯を語ること。











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