2010/01/28

(No.1016): 江ぐちと記憶と


いつでも食べに行ける。
と、思っていたので、直近に食べたのは
既に2年ほど前になってしまった。
今月、1月いっぱいで閉店との由。
三鷹の「中華そば 江ぐち」。

朝日新聞の記事


最初に食べてから
かれこれ20年以上も経つだろうか。
久住昌之さんの小説になる前から知っていて、
それが何で知ったのかよく覚えていないが、
たぶんT氏に連れられて入ったのが
最初だった気がする。
1983年くらいか。
今はビルの地下になっているが
当時は確か一軒家だった。

お湯切りの仕草とか、
具をラーメンに乗せる時の仕草とか
その一連の動きがすごく変で、
そのパフォーマンス見たさに
何回も訪れた覚えがある。

あの昭和のラーメンの味。
「江ぐちの粉」を大量に入れて
黒いスープの元を入れて・・・
というあのくだりが、懐かしい。
黒い麺も。

敢えて稚拙な言い方をするなら
他の新参のラーメンにはない
懐かしい昭和の味だった。
味だけが美味さの全てではないことを
証明した食べ物だった。


今回は誠に残念ながら、諸事情により
行くことは出来そうもない。
同じ多摩地区として非常に近いのに。
だから
ただただ再開を望む。
祈るばかりだ。


こうも急に物語が終わるなんて
思ってもみなかった。
いつでも食べに行けると思っていたので。

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