2014/01/20

(No.2121): 500msecの達眼


手前味噌ではあるが
dewey相方taira氏の作る楽曲は
よく商業音楽のそれと見紛う事が多い。
いや聴き紛う事が多い。

商業音楽といっても当然巷にあるような
売れているどうでもいい音楽のことではなく
然るべき人々が然るべき体で好んで聴く
テクノ・エレクトロニックの音楽群を
指している。

つまり、習作なんだがまぁ聴いてくれと
以前渡された楽曲が、iPhoneのランダム再生
で久しぶりに唐突にかかるってぇやつで、
え、これ誰?カッケーとか思うわけです。
でiPhoneのロック画面を見るってぇっと
taira (dewey) とか載ってるわけです。
そういうことがしょっちゅうあります。

その理由の一つとしてあげられるのは
taira氏楽曲の音像の多様性だと思っている。
うまく表現できないが、強いて言えば
曲中数多鳴っている音の中に特徴のあるものと
ないものが程良く分布しているからだろうか。

別な言い方では例えば、ある音色を
単体で聴くと、こんなのどう使えば
いいのだろうという音。
そういう音の使い方、配置がうまい。
あやかりたいところだ。



ところで
筆者の好きなエレクトロニック楽曲は
概ね以下のような感じが多い。
何事もないような振りをして
実は非常に拘っているあるいは凝っている。
しかしスーっと聴けてしまう。
そういうものは逆に心に残る。
そういう曲。
マウスオンマーズが好きな理由も
そんなことが垣間見えるからだ。

少々趣は異なるが漫画もそういうことが
あるのではないかと思う。
作者渾身の1コマであっても物語の中では
1シーンでしかなく、読み手の意識が
留まるのはほんの0.5秒程度だろう。
しかしその500msecのためにどれほどの
時間と創造力が使われたかは我々は
知る由もないのだ。





deweyの楽曲制作は所謂YMO亜種方式である。
つまり 各自自作曲を持ちより
相手の曲に自分の何某かの色を付ける
というやり方だ。
つまりtaira氏の楽曲に筆者の「汚穢」が、
筆者の楽曲にtaira氏の「凄艶」が
それぞれ入ることで、deweyという状態を
形成している。

そんなdeweyのライブはこちらになります。




dewey Live
2014.02.03 mon
池袋 手刀

dewey
erasers
Ryo Fujimura
Take E Lee

■open 未定 / start 未定
■adv. ¥2,000(+1d) / door ¥2,200(+1d)





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