2008/07/11

(No.512): 頷きつつ黙すること


iPhoneを買うために徹夜で並んでいる人々をニュースでみる。
すごい気力だなと思う。




筆者は携帯電話にはほとんど興味がない。
eメールが出来れば機種などなんでもいい。
実際、筆者の使っている携帯電話は0円である。
機種すら覚えていない。

従ってiPhoneにも興味がない。
と、言いたいところだが
携帯電話ではなく携帯端末というカテゴリの
切り口で見れば、食指が動かないでもない。

iPhoneは現行の日本のケイタイ電話にあるような「独自の」方法での
電網接続ではなく、所謂普通のパソコンによる電網接続と同じである。
その月額使用料金の設定は高いのか安いのか。
ユーザ自身の価値観によるところが大きいだろう。

筆者の場合、
もはやバッテリーが逝きそうな現iPod Miniの買い替えとして
iPod Touchという選択肢は、非常に現実的である。
iPhoneの電網環境には興味がないこともないが
日常の需要と月額料金を鑑みれば、月額使用料金0円の
iPod Touchに軍配をあげよう。


iPhoneの機能などが取りざたされているが
iPhoneの日本上陸における最も注目されるトピックは
日本の携帯電話産業になかった新しいビジネスモデルを
導入したことであろう。
黒船到来などと揶揄されているのも頷ける。

ご存知の通り日本の携帯電話産業の構造は
キャリアとメーカーが組んで事業展開をしているが
iPhoneは米Apple社がその全てを牛耳る形を採っている。
このビジネスモデルの前提は
消費者の喜ぶ魅力的で画期的な製品があって
はじめて成立する。
従って日本でこのビジネスモデルが定着することは
期待薄といったところだろうか。







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