2008/08/15

(No.538): 福神漬けと冷や飯を唄うこと


都内の道、がらがら。
通常ならバスもクルマも人も、往来の激しい道だが
今朝はタイミングによっては一台のクルマもいない。
果たして人も歩いていない。

毎日こうだとぉ、こりゃ泣けてくぅ~る(注1)
と、唄が口をついて出るほどである。


思わず口ずさんだ唄を、改めて一番からじっくりと
しかも大声で歌唱したくなったのでヘルメットの中で
存分に歌う。
振り返る通行人はいやしない。

「やっともらったボーナス袋、飲んで騒いでラーメン食って
毎日こうだと、こりゃ泣けてくる」
っていうくだりが妙に好きだ。
昭和30年代だなぁと心底思う。

しかも、「こりゃ」っていうところの植木先生の
笑いながら歌うところが最高に素敵だ。


冷や飯に福神漬けって、マズそう。
昭和30年代後半の福神漬けって
チクロですっかりと侵された、真っ赤な漬物ってイメージがある。
赤い汁がかかった冷や飯。
うへー不味そう。

福神漬けと言えば、カレーライスである。
カレーライスに福神漬けは最強である。
そういえば、カレーに福神漬けって添えるけれども
いつ頃からの風習なのだろうか。
日本の家庭料理としてのカレーライスまたは
ライスカレーが定着したのは昭和30年代初頭くらいだろうか。


wikipediaで調べた。
既に大正時代には即席カレーがあったようだ。
当然といえば当然だろうか。流石に歴史は古い。

そして福神漬けについてのくだりを発見した。
「最初に福神漬けを添えることを考案したのは、
日本郵船のヨーロッパ航路船でコックをつとめていた
「タキサダ・サダイチ」とされている。」

だそうだ。
タキサダさんの時代がいつの頃なのかは不明。
それ以前の福神漬けって普通にご飯のお供だったのだろうか。


何故、急に福神漬けなのかは
この歌を聴くべし。
  ↓
(注1)
植木等「これが男の生きる道」(1962.12.20)
作詞:青島幸男 作曲:萩原哲晶







0 件のコメント:

コメントを投稿