2008/09/12

(No.563): 黒い二輪横並びと理解不能の噺


世の中には何を言っているのか
まったくわけがわからない、理解できない
事柄というものがある。

その代表的なものが「CERNのLHC」である。
去る9月10日に稼動開始。
世界最大・最強の粒子加速器
「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」


LHCとはスイスとフランスに跨る
周回長27kmのトンネル上の施設である。
このトンネル内で2つの陽子ビームを互いに
逆方向に周回させ、光速の近くまで加速させ、
2つの粒子を衝突させる。
衝突させることで、未知の粒子を発生させ、
137億年前の宇宙誕生ビッグバンを
極小スケールで再現させることができるのだという。
衝突は1秒間に6億回にも達するらしい。

この施設が稼動すると、極小ブラックホールが発生し、
地球が飲み込まれてしまうのではないか、
という噂もあったようだが
実際はそんなことは全くなく、稼動は成功だったという。

この施設からのデータは世界の主だった研究者へ
ネットワークを通じて配信されているとのこと。
今まで机上でのみ論じられていた様々な仮説が
この実験により実証されたり、
或いは、予想だにしない人類にとっての
新発見が齎される可能性もあるという。

世の中には何を言っているのか
まったくわけがわからない、理解できない
事柄というものがある。




お、この音は。
隣に滑り込んできたオートバイ。
黒のDUCATI Monster S4R。

筆者の黒いM400と信号待ち停止線、
それぞれの車線で停まっている。
大きさこそM400とさほど変わらないが
アイドリングの音が全然違う。
当たり前だが。
乾式クラッチの音と、テルミニョーニの
片側2本出しマフラの重低音。

威圧感が凄まじい。

ちょっとS4Rは日常の足としては
乗れないなぁとつくづく思う。
とっておきのツーリングとかならいいけど。

せいぜい696だよなぁ。
と、思っていると信号が青に。

S4Rは独特の機械音と排気音を奏でながら
韋駄天の如く疾走していった。







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