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世の中には何を言っているのか
まったくわけがわからない、理解できない
事柄というものがある。
その代表的なものが「CERNのLHC」である。
去る9月10日に稼動開始。
世界最大・最強の粒子加速器
「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」
LHCとはスイスとフランスに跨る
周回長27kmのトンネル上の施設である。
このトンネル内で2つの陽子ビームを互いに
逆方向に周回させ、光速の近くまで加速させ、
2つの粒子を衝突させる。
衝突させることで、未知の粒子を発生させ、
137億年前の宇宙誕生ビッグバンを
極小スケールで再現させることができるのだという。
衝突は1秒間に6億回にも達するらしい。
この施設が稼動すると、極小ブラックホールが発生し、
地球が飲み込まれてしまうのではないか、
という噂もあったようだが
実際はそんなことは全くなく、稼動は成功だったという。
この施設からのデータは世界の主だった研究者へ
ネットワークを通じて配信されているとのこと。
今まで机上でのみ論じられていた様々な仮説が
この実験により実証されたり、
或いは、予想だにしない人類にとっての
新発見が齎される可能性もあるという。
世の中には何を言っているのか
まったくわけがわからない、理解できない
事柄というものがある。
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お、この音は。
隣に滑り込んできたオートバイ。
黒のDUCATI Monster S4R。
筆者の黒いM400と信号待ち停止線、
それぞれの車線で停まっている。
大きさこそM400とさほど変わらないが
アイドリングの音が全然違う。
当たり前だが。
乾式クラッチの音と、テルミニョーニの
片側2本出しマフラの重低音。
威圧感が凄まじい。
ちょっとS4Rは日常の足としては
乗れないなぁとつくづく思う。
とっておきのツーリングとかならいいけど。
せいぜい696だよなぁ。
と、思っていると信号が青に。
S4Rは独特の機械音と排気音を奏でながら
韋駄天の如く疾走していった。
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