2008/09/19

(No.570): やっぱり左始まりの噺


恩讐のドラム教習。
No7あたりから、課題が難しくて
出来なくなりつつあるが、
恐いもの見たさの勢いでNo11を紐解く。

No10までの教習では、特に非利き手に対する
訓練はなく、とにかく利き手で完全にマスター
させることを主眼としていた。
No11から、いよいよ左右均衡を注力した
非利き手の訓練が始まるとのこと。

さて、
どのような目から鱗のエクササイズなのだろうと
嬉々としてメールを読み進める。

しかし鱗は全く落ちなかった。
即ち、非利き手から打ち始めるという、所謂
有名な左手始まり(右利きの人は)のエクササイズであった。
リバース・スティッキングと呼ぶ。
今までの全てのパターン、エクササイズを左手で始めよ
という詔である。

ドラム演奏において、そも大前提として非利き手の運動は
利き手の運動と等価でなくてはならないとのこと。
即ち、
特に右利きの人にとっては、非常に苦しい訓練を積む必要がある。
それが、左開始。それしか、方法はないという。

ちなみに、左利きの人は日常生活でも非利き手(右手)を
使わざるを得ない状況が多く、そのため左利きの人は
右利きの人よりも左右バランス訓練においては
有利なのだと言う。
一方、右利きの人にとってはこの左右均衡バランスが
「鬼門」となる。

特に、10代の若い身空であればいざ知らず、
四十も半ばのおっさんでは底が知れるというもの。
今からでは、左手を右手のようにするなどということが
果たして出来るものなのだろうか。


雑念を払いつつ、左手始まりを粛々と練習する。
左手で始まっているだけでパターン自体が
変わるわけではないのに、この得体の知れない
心許なさはどこから去来するのだろう。

拍頭にアクセントのあるパターンでさえ
とつとつとぎくしゃくしてしまう。
裏にアクセントのあるパターンでは
とたんにシドロモドロになり、ビートを見失ってしまう。

しかも、何故か、足がついていけない。
カウントもいつのまにか唄えていない。

脳内のシナプス活動がせわしない感じを実感する。
もっとも老化防止には良さそうな訓練である。







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