2008/10/07

(No.587): 三多摩の城の噺


筆者が1984年頃に活動していた
古湯坊という名のテクノバンド。

そのバンドでやった「三多摩の城」という曲。
その詩が好きだ。
作詞者は古湯坊のTN氏。
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おでんのテーオー関東煮
中央線は真っ直ぐだ
ほら、立川の女ども
都心と十年遅れてる
山梨みながら笑っても
渋谷みながら泣き叫ぶ

都会といったら吉祥寺
買い物するなら八王子
大宮ナンバー見て笑い
練馬でさえも馬鹿にする

23区から見れば
大宮も多摩も同じだぜ
梨でもたんと食っていな
ザクロのような顔して
船橋とでも手を組みな

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誤解を招きそうなので加筆しておくが
古湯坊は全員多摩地区出身者で構成されている。
当時我々は80年代の「なんとなくクリスタル~」的な
軽薄阿保連中へのアンチテーゼとして
底抜けに脱線した感覚とでもいう、ある種の
自虐的な世界を模索していた。
その結果生まれたのが本作である。

なお、肝心の音源であるが、
1984年のオリジナル音源は既に手元にない。
1995年頃に筆者が一人でリメイクしたものしかない。
リメイクは一人卓録で且つメロディも変えてしまっているので
当時の味わい深い奥行きが感じられない

オリジナルは
単調なリズムボックスとしょぼしょぼなエレキギター、
薄っぺらいベース、そして下手くそな唄という構成であった。
嗚呼今すぐ聴きたい。








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