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サンレコ2月号既読。
今月号の表紙は珍しく、何もない。
機材やレビューなどで気になった記事はなかったが
特集のネットにおける音楽流通の話しは面白かった。
パッケージ(CD)による物流ではなく
インターネットによる楽曲販売に関する物流の話し。
実際には「物流」ではなく、「商流」に近い。
なぜなら、実体とした「モノ」の移動がなく
権利とかお金とか宣伝とか無形の移動だけであるから。
「MP3」という実体の移動はあるが、
「仕入」だの「在庫」だのといった要素は発生しない。
なるほど。
ネットによる音楽販売が持てはやされた数年前においては
個人が世界に打って出ることも可能などという
幻想に取り憑かれ、品質、音質ともに低い音楽が
ネット上に溢れかえってしまったという。
当然のことながら筆者達の音楽もその一端を担っていた
であろう事は明らかである。
ところが、
ここにきてそのネットによる音楽流通に変化が出てきたという。
それはレーベルの重要性であり、
そもレーベルというフィルターを通すことで
第三者の評価により、音楽としての品質や音質が高く保たれる
ということに気付き始めたというのである。
言いえて妙。
「遅いバイト料」などといった下品で醜悪なゴミのような
音楽をネット上にアップしているような輩などは
いっそネットの辺境にでも追いやって
レーベルと正式に契約した上品で高品質な音楽のみを流通させるべきであろう。
最高だ。
2 件のコメント:
studiovoice最新号(youtube特集)に、
fopさんと同様の趣旨を語っているインタビュー記事がありました。
「偏屈と思われようと作品主義でいい」と。
そもそも、みんなが「世界に打って出よう」と思って、
レーベルという強度のある世界が生まれたんですよね。
今昔は巡るという按配なんでしょうか。
>tairaさん
昨今はレーベルの役割がある種のフィルターとして機能し出したということでしょうか。
いずれにしても、今後も醜悪で下劣な作品をアップし続けて行きたいと切望しております。
明日、M400車検突入の儀です。
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