2009/11/15

(No.944): 大型二輪・卒業検定試験の巻


昨日までの雨曇天とはうらはらに
すっきりと澄み渡る青空。
午後12時。
気温21度。
北北東の風、風速2m。
これほど、検定試験にぴったりの日和が
あるだろうか。いや、ないだろう。

当日の自由練習は予約が一杯で取れなかったので
最後の乗車は昨日だった。
できれば当日に走って感覚を馴染ませたかったが
そうもいかない。

普通二輪の時のことが走馬灯の様に蘇りつつ、
11:30、自動二輪卒業検定を受ける方は
5番窓口前までお集まり下さい
というアナウンスが流れる。

ぞろぞろと集まったのが
15人ほどいただろうか、ものすごい数だ。
検定は大型も普通も同時に行われる。
以前の普通二輪の時は、一旦2Fの教室へ案内されたのだが
今日は、いきなり、コース内発着点の傍の
検定用控え掘っ立て小屋へ案内される。

その小屋の中で検定試験のダンドリや注意事項など
諸々を20分ほど聞く。
コースの発表。
普通二輪も大型二輪もNo1コースだった。
今更ながらに、さぁ、覚えるぞ。
と、渡されたコース図を血まなこでなぞる。

3名から4名に別れ、計4台のオートバイで行った。
大型2台、普通2台だったと思う。
筆者の班では出走順は筆者は1番目だった。

プロテクタ着けたり、あたふたしているうちに
始まってしまった。

本番一発勝負。
もう、どこへも逃げられないのだ。
と、緊張ももちろんするのだが
始まってしまうと、意外と落ち着くもので
言ってみれば淡々とこなすという感じだった。

コースはNo1コース。昨日の自由練習で
しっかりと道順を間違ったコースだ。
検定員が後ろから着いて来て
自分の一挙手一投足を審査する。
と、気にならなければ、いつもの走りをするだけだ。
己のマインドコントロールも重要なファクタだ。

確認と、目視、ウインカ、左折の小回り
諸々が次から次へと矢継ぎ早に襲いかかる。
教習所のコース走行とは、
ヴァーチャルな極度安全運転技法の実践の場である。

コース走行は、つつがなく進み
いよいよ課題コースへ移る。

スラロームは、思いのほか低速で進入してしまい
抜けるまで時間がかかりすぎた印象。
急制動は問題なかった。
波状路は、立ち姿勢がぐらつきアクセルワークが
テキトーになった。
一本橋は、自分でも驚くほどの高速で突き進んだ。

発着点に戻って、ウインカ消し、ニュートラル、
エンジン切って、後方確認後、降車。
スタンドかけておしまい。


終了後、本館の待合所でしばし待機。
コース走行は、けっこううまく走れたのではないか
しかし、スラロームと一本橋のタイムがけっこう
やばいかもしれない。
減点が30点以上だと不合格だ。
なんとか30点未満で、お願いッと祈っていると
結果発表のアナウンスが流れる。


結果は合格。

検定員のお話し。
「コース走行は確認もしっかりできていました。
ただ左折の小回りがちょっと大回りになってましたね。
で、減点があったのは課題コースです。
波状路は5秒切ってました。
スラロームは遅すぎます。」

という評価だった。

その後、卒業証明書や検定合格通知書などを
交付されて、全て終了。
大型二輪教習は、これにて完了である。
いや、正確には、免許証の書き換えの儀が
残されている。
これは平日しかできないので後。



最後に、波状路走行について。
波状路簡単だよという話はよく耳にするのだが
本物の波状路走行が出来る人はあまりいないと思う。
ただ、立ち姿勢で走ればいいというものではなく
アクセルワークのタイミングの意味と
バランスの取り方、そも波状路走行の目的を
認識していなければ、
それは、ただ、立ったまま走るだけに
過ぎないのだ。


とにもかくにも
こ、これで、全てのオートバイの諸々が
そのどれをとってもリアリティをもって
携われるという事になった。
大型二輪免許はオートバイ免許の最高免許である。
これ以上の免許はない。
従って、それ相応の技量と適正とマナーを
自覚しなければならない。


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