2010/12/03

(No.1271): 基本要素と最端と


地球からてんびん座の方向に
光の速さ(秒速30万km:1秒間で地球を7週半)で
巡航し、20年かかってようやく到着する
赤色矮星「Gliese581」。
その周りを回っている惑星の一つに
生命が存在しないなどと誰が言えるだろうか。



12月3日(日本時間)に会見した
NASAの宇宙生命学上の発見の報。
内容は「生命の基本要素を持たない初の生物」
を発見したとのこと。

カリフォルニア州の塩湖で発見された細菌。
DNAを構成する元素にヒ素が組み込まれており
長らく考えられてきた生命の基本要素を持たない
初の生物であるとのこと。

どんな発表なのか、わくわくして待っていた
という人はあまりいなかったかもしれない。
なぜなら直前になって、
また大げさなナサちゃんったら
どうせまた、肩透かしっぽい話なんぢゃね的
風評が電網を駆け巡っていたからだ。

蓋を開けてみたら案の定。やっぱりねー
というオチだった。

とはいうものの生物学専門家の間では
上や下への大騒ぎなのだろうか。
きっとそうだろう。
きっとそうに違いない。
そう思いたい。



これだけ探しても地球外生命体が
見つからないからやっぱりいないんじゃない。
などと思うのは大間違いだ。
それは地球人の驕りだ。
「これだけ探して」なんて言ってるわりには
全宇宙の
0.00000000000000000000000001パーセントに
過ぎまい。
いや、これにさらに0.00000001乗掛けても
足りないほどだ。

宇宙はとにかく広すぎるという
安直なワードでさえ涙が出るほど
広すぎるのだ。


人類が確認している地球から最も遠い天体は
「ヒミコ」である。129億光年先の天体だ。
銀河なのかガスなのかは判明していないという。
宇宙の最端は137億光年くらい先だから
宇宙が誕生して8億年後にできた天体であり
そして、銀河集団の誕生プロセスを裏切った
謎の天体である。

光の速さでさえ129億年もかかる遠さだ。
だいたい太陽系の誕生でさえ
今から46億年前というから
太陽系ができて今までの時間よりもさらに
83億年くらいの時間をかけて進まないと
そのヒミコへは着けないのだ。
もちろん光速で。
それくらい遠い。


そんなことを考えたら
何もないわけがないだろう。

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