2011/05/23

(No.1398): 要旨楽団


この30年間音楽活動をやってきて
今まで数多くのバンドや
ユニットなどを経験してきたが、実は
筆者はCYRKONのようなユニットは
初めての経験である。

と言ってもその初めて加減という塩梅を
どのようなワードで示せばよいのか。
的確なワードがない。
もちろん、二人組ユニットとか
テクノ系ロックとかそういう
構成要素の話ではなく、
そう、強いてあげるなら、
「音楽に向かう姿勢が違う」 とか
そういうことだろうか。

つまり
稚拙にへらへらできない感じ。
いや、それでも実際筆者は
幼稚にヘラヘ~ラしているのだが。

大袈裟に言うなら
若い時分本気でミュージシャンを
目指した経験がある人の
その本気度の中の僅かな真剣さを
包含しているという塩梅式である。

30年前にこの雰囲気を持続できていたなら
沼尻軽便鉄道会津樋ノ口駅の駅員、
草軽電気鉄道のデキ12の運転手、
乗工社の店員、
などといったまた違った道が
あったかもしれない。
今のように手遊びと手淫に明け暮れずに。


既に齢四十も中後半の人々では
もちろん数多戦歴の勇者であり
たいがいのことではビビらず
当然のことながらその演奏ときたら
人を魅了する超絶プレイのはずである。

つまり、そういうシチュエーションが
大前提であり、それを踏まえて、
さぁさぁ何をしましょうか
というところから物語は始まるのである。

だからそうした背景を鑑みると
「全然バンドっぽくない」
というベース氏の発言は、
ある意味的を得ているのだろう。
何故なら自分にとってこの30年間の
音楽活動とは正しく
「全然バンドっぽくない」ことの
繰り返しなのだから。

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