2012/11/13

(No.1846): 沙羅樹の袖


冬用のグローブを装着したのは早計だった。
ごわごわはそのうち慣れるのを知っているが
それよりもまだ少々暑かった。
明日は冬の気温でという天気予報を信じ
そうか冬なら冬対応グローブでしょうな
淀みなく滞りないダンドリを打ったはずだ。

とはいうもののいつもの春秋用だと今度は
手がかじかむ。
えー手なんかかじかまないよー
と思った諸君、試してみるがいい。
即ち、21時30分東京市部樹木の鬱蒼と
した都道において時速60km、実際そこまでには
大凡20kmの道程をもって駆っている場合この時節で
さえ春秋グローブでは手がかじかむことこれあり。

とはいうものの真冬のそれに比べれば
おいなりさんと金玉袋ほどの違いもあることだし
そんなに声高らかに歌いあげなくともよいのだ。

とはいうもののことオートバイという乗り物は
我慢の連続で出来ている。
やれ
寒いだの暑いだの熱いだの濡れるだの凍るだの
冷たいだの痛いだの痛いだのという何種類もの
苦行を体験できる。
数々の苦行を乗り越えてこそなどと言うつもりは
毛頭ない。
乗り越えられずに詰む。
それもまた真だ。
素敵だ。
オートバイとはそういう乗り物でござる。

ざざざ







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