2012/11/15

(No.1848): 240GLの人


復路、
寒風吹きすさぶ井の頭通り吉祥寺付近を
六級改号で駆っていると前方にひときわ
筆者琴線に触れる車体が目に入った。
それはポンコツ系の匂いをぷんぷんさせている
埃まみれでくすんだ白色のボルボだった。
リアウインドウなんかほこりでよく後ろが
見えないんじゃないだろうかというくらい。
カクカクしている形状は70年代を彷彿とさせる。
バンパーは黒い非金属のもの。
ブレーキランプが左右ではなく、
リアウインドウの中央に室内に四角い赤色灯
があってそれが点灯している。
常備灯は左右に赤く点いているがブレーキ時に
そこは光らない。
そういうものなのだろうか。

VOLVO 240GL というエンブレムが後ろリアゲート
下に貼ってある。
240GL の下に何かプレートが貼ってあったようだが
もはや消えかかっていて読めない。
なんて書いてあるんだ?
しばらく後ろについて走行していたのだが
結局読めずじまいだった。

カタチが70年代ぽいのだが帰宅後調べたら
筆者の見たこのセダンタイプは86年式のようだ。
調べてわかったが90年代はワゴンタイプで
人気を博したとの由。

今日見たセダンタイプの240、
すごく良かった。
時代がかかっているせいだが
あのボロさ加減が味があった。
新車でピカピカだったらたぶん
気にも留めていなかったと思う。
フルノーマルという点も見逃せない。
マフラーの形状が後方から左側真横に
ひん曲がってて素敵。
そしてその排気口からの排気音が
また独特の低音があっていい。
こんな音させないよ最近のクルマは。
けっしてうるさくないのだが
しっかり太い低音なのだ。


筆者のFIAT Panda100HPもあれくらい
乗り潰したい。
ボロボロになりまで。
なんだあのポンコツと言われたい。
数キロ後ろを並走したあと
240GLが左折して行ってしまったのを
そんな想いを胸に見つめていた。





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