2012/11/26

(No.1854): 第六回配信残酷物語(長編)


【序章】

刹那の奥儀とは須らく、訓練や精進や
或いは修行などによってなぞらえられ、
成し得られるものであり、それ故、人をして
心を突き動かされるものである。
従ってそれが天然由来のものだという確立は
すこぶる低く、まして凡人なればその奇跡を
念じるを恥と知らねばならぬ。

従って、

だからさースタジヨ4時間もあるしー
ぱぱっとリハしてー
本番前にさーyoutube用の録画もしてさー
本番なんか余裕ぶっこくっしょ

などと抜かしたアイツ(3日前の筆者)を
今ここに連れて来て、
てめぇいってぇどういう了見なんでぇおら
いってみろこのみすず飴まとめ買い野郎がッ
と罵りながら奴の鼻っぱしらに放屁したい心境だ。




【第一章】

ぜんぜん時間が、ぬ。
(ぬ→無いの意味 by 久住昌之先生)

スタジヨ4時間もあるしー
だと? ぜんぜん時間が足らぬ。

だいたい、セットアップだけで今回は90分かかった。
セットアップというのは、楽器(MacBookとか)を
テーブルに並べるだけという単純な作業ではなく
当然ステージ用ミキサーに立ち上げる作業をはじめ、
マイクの準備、且つ今回はWAVEDRUMの準備など
ハードウエア類の組み上げ作業が一つ。
もう一つは、肝心要のMacBook同士のMIDIシンクの
確認、且つ今回挑戦したというiPadとMacBookとの
アドホック通信確認など、アプリケーション
構築作業もある。
さらに、撮影機材の設置設定Ustream配信準備
なども加わり、その作業項目数は
有に450を越えている。



いや、君は一体何年ここで働いておるのだ。
経験で言えば君、四半世紀を越えているだろう。
そんな作業工程であることは百も千も承知であって
今更なにを言うておるのだ、言うておるのだ、
言うておるだのとゆっている。キミ。




【第二章】

「言うておるだの」という新しいセンテンスを
注ぎ込みながらどうにかセットアップも終わり、
慌ただしく音出し。
今までのdeweyならスタジオに入るや否や
じゃ休憩しましょうかそうしましょう
という仕来たりだったのだが今回は休憩も取らずに
黙々と働いた。(実際は取った)

しかし、リハとも呼べない音出しで一まわし程度
やったあとふと時計を見ればあと1時間で配信時間に
なってしまうではないか。
嗚呼ー嗚呼ーなんとしたこと、我々にはもう
YouTubeに事前録画しようというもくろみも
潰えようとしているのか。

あと1時間しかありませんね
できますかね
できますでしょう
やりましょう

と潔い決断のもと先ずはtairaさん楽曲を演奏録画。
うむ。
ついで平沢カバーをやろうとしたらフリーの
録画アプリが録画できなくなってしまった。
フリー版ではなく試用版だったらしく、録画できる
回数に達しましたとの報せ。
画面には金払えメッセージ出現により僕たちは
速やかにWindowsノートPCを真っ二つにへし折り
スタジオの7Fの窓から明治通りへ放物線投棄。

もう配信まで時間がありません
ここはUstreamを使って録画します
平沢カバーを二曲ねじ込む。
筆者アレンジFGGは7分の長編にしたので
適当なところで止める。

ここまでで本番まで残り3分。

あれもやっておきたかった
これもやっておきたかった
と泣き叫んでも後の祭り
総決算大処分祭り開催中。




【第三章】
19:30
文字通り慌ただしく本番配信開始。
ライブの体でありながらスタジオ作業
手遊び手淫系ライブである体なので
その旨、ご了承頂くにしても
あまりにも醜悪で素敵な残尿感にも似た
音響と演奏と佇まいとコンテンツでお送りし、
曲間の折りに歯をむき出して笑い合う様を
鑑みればわかる通り、トホホ感満載です僕ら。




【最終章】

くだんのYouTube用として事前録画した平沢カバーを
観返してみたら、あまりにも唄が惨劇なので
速やかになかったことにしてデリート削除抹殺し
この世から消えてもらった。
しかし、気付くのが遅れて既にTwitterを見て
その動画を観てしまった方が10名ほどいらしたようで
おそらくそれが理由であろう筆者のフォロワー数が
徐々に減り続けている。
うむ、最高だ。

なので、本編の長い時間の中から
数曲をハイライトとして切り出してはいるが
これも相当、アレだ。
笑える。
萎える。


dewey.Live 全編


FGG Ver0.97


庭師KING Ver0.91


オルドビスの遺産


Call by dereference



唄もそうだし、ほとんど音合わせのない塩梅式で
あったため、ちょ、ちょ、その音キーが違うよ
とか、もうそんなのはフツーの状態として認識され、
認知され、標準化され、常備され、
そうかこれがdeweyの音世界なのかと深読みする
お客様はおそらく、皆無であろう。
従って、
これをここまで読んで頂いた諸君には
是非とも序章へ戻って頂きたい。
Loop




【おまけ】
次回(2013年冬)は、ライブ。
ライブハウスで。
生deweyを。

どれほどトホホなのか是非その目で
確認しに行こう。


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