2013/02/18

(No.1919): 火球の意思


ロシアに落ちた隕石のニュース。
衝撃波の威力が甚大だった。
映画などでは隕石自体が衝突した破壊力を
意識しがちだ。
しかし現実はそうではなく、秒速15kmで
厚い大気の中を滑空してくる際に生じる
衝撃波により、窓ガラス等が割れるなどして
負傷者1200人という被害を被った。
尤も本体が着弾した場所が人の住んでいない
凍った湖だったから衝撃波だけで済んだが
これが人口密集地で着弾していたら
想像するのも恐ろしいことだ。

日常に突然非日常が落ちてくる。
という質感が大きいと思うのだが、
しかしキミよく考えてみたまえ。
地球という一天体の上で暮らす我々テラヴスに
とって、キミの頭上にある宇宙というものの存在は
常に存在しつづけているという事実を
キミは認知しなければならない。

  そんなこといったって
  そんなの落ちてこないっしょ普通

キミ達現代人のほとんどの人の一生は、
自分と宇宙との関係を認知せずに終えている。
現代では認知せずとも一生を過ごせるからだ。
しかしキミ、紀元前において星々は神であり
嘗ての王であり母だった。
だから自分と宇宙との関係はしごく
日常的なものだったであろう。
なぁキミ。

そんな天から衝撃波とともに火の玉が落ちてくる。
謙虚にならない人間が果たしていただろうか。
なぁキミ。


  こいつめんどくせー
  的な




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