2013/02/22

(No.1923): 極寒を駆る理由


正常な判断を持つ者なら
外気温1度時速60kmで体感温度
マイナス15度の夜において
身一つで外界へ躍り出るなど
一体誰がやらかそうというのだろうか。
真冬夜のモーターサイクル。

おうちでストーブがんがんつけて
こたつで丸くなってるほうが
なんぼか気持ちいいことか。

全裸で駆ったら3秒ともつまい。
危険なのでけっしてやらぬように。
(誰も真似などせぬ)
それなりの防寒ツールを纏っているから
叶う所業なのである。


とはいえ、防寒ツールといえども
暖かいねーうほほーやたーうれしー
どといった極楽とはほど遠く
走行終盤ではぎりぎりのところで
正気を保つといった塩梅となる。

従って
ここだけの話し筆者の装備一式は
冒頭の言いようが霞むような
軟弱極まりないダメ人間仕様である。

すなわち
上半身、
ヒートテックのタートルネック
の上に長袖Tシャツ的なやつ、
の上にウールのセーター、
の上に長袖シャツ(襟付き)
を重ね着して、ようやく
真冬対応防寒ジャケット
(インナー付き)
を着る。

下半身は
普通のパンツ(ズボンね)
の上からオーバーパンツを履く。

肝心の手はペアスロープ製の
極寒真冬対応グローブ、
首にはペアスロープ製の
あったかフェイスマスク。

これら重装備をしてはじめて
マイナシ15度をどうにか凌げる
塩梅式となる。
↑マイナスの誤字。

これだけ武装しているのでボディは
概ね寒さを凌げるのだが
指先がどうにもこうにも詮無い。
かの
ペアスロープ製高品質グローブでさえ
いとも簡単にマヒャドを浴びる。


だから、春がいいのだ。
これだけの苦行の末だから
春の恩恵のそれが手から溢れる様に
享受される寸法なのだ。

しかも、アンタ、
その最適な気候で駆れる期間というのが
短いときている。
だって春を過ぎればすぐに雨が多くなる。
考えれば日本の四季を通じて
快適に駆れる期間というのは
正味三ヶ月あるかないかだろうか。


だから我々は真冬でも駆れるのだ。






0 件のコメント:

コメントを投稿