2013/04/05

(No.1953): 自動襖と中庭の六級とTT


CLOSER TO THE EDGE」を観る。
マン島TTレースのドキュメンタリー映画だが
一人のレーサーを主軸にしてTTレースを
様々な視点から俯瞰しているような映画。
ともすると創作に沿った物語という錯覚に陥るが
それは優れたディレクションと
個性的なTTライダー達の成せる技であろう。
これは歴然としたノンフィクションである。
ただのバイクレースの映画ではない。
「毎晩マスかいて寝てるよ、別に罪じゃないだろ」









旅館と思われる室内。
ふすまで仕切られた部屋。
夜ではない。
灯りがなくても明るい。

柱。
柱を境に何部屋も襖で仕切られている。

布団の中。
私は寝ている。
布団をめくって起きる。
布団の上に立ち上がる。

すると、
目の前の襖が勝手に開く。
ゆっくりと。
開いてゆくと隣の部屋が見える
同じく布団の中で男の人が寝ている。
寝ている男の頭の上の襖が
ゆっくりと動いている。

襖が勝手に開いてゆく。
その襖を開けている者は見えない。
ひとりでに襖が動いている。
おそらく座敷わらし系の怪かしの
たぐいがやっているのに違いない
と思う。

「あー!あー!あー!」
私は驚愕の声を発する。

隣の部屋のその寝てた人も
私の声に驚いて起きる。
半身を起している。
自分の頭のすぐ上の襖が
ひとりでに動いている。

「あー!ああー!」
とその人も叫んでいる。




中庭のような場所。
雨上がりの匂い。
洋風な庭。
屋根付きの石畳の道が
コの字で中庭を囲むように続いている。

中庭は芝生のような草。
ところどころに花の咲いていない
花壇。

中庭の中央にバイクが置いてある。
私のDUCATI Monsterと思われるが
細部がはっきりとしない。
黒いバイク。

私は出発準備をしている。
寒くもないのに真冬装備の
準備をしている。
オーバーパンツを履き、
首巻をして厚手のグローブを。

早く駆りたいのに一向に捗らない。



CLOSER TO THE EDGEを観た日の夢。





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