2013/04/15

(No.1961): Conus社 ALCP-1008 エリハフト


巨人が地中に住み、万物はその巨人引力に
よって引き戻される。
空高く投げたボールも巨人の呼ぶ声にて
地面へと引き戻される。
とは、夏目漱石の劇中物語であるが
この星の上にいれば全ての物質は地球の
中心に向かって吸い寄せられているのは
事実である。

言い回し的には実は正確ではない。
地球地面上の座標系では地球自転により
地軸直角方向に慣性力(遠心力)が発生する。
一方地球中心に向かっている力は引力であり
引力と遠心力の合力が重力となる。

重力には斥力は存在しないとされる。
斥力とは反発し合う力、
例えば磁石のS極同士N極同士が
反発するあの力のことだ。

4つの基本的な物理法則上の力
すなわち
電磁相互作用(電磁気、磁力など)
重力相互作用(万有引力)
弱い相互作用(素粒子間の力など)
強い相互作用(原子核内の核力など)
において斥力がないものは
重力相互作用だけであるという。
(ただし素粒子間の力は引力・斥力
とも違うらしい)

正確には
”存在しない”ということではなく
未発見であったのだ。




重力に相反する力、その斥力を利用した
仕組みの総称を反重力機構と呼ぶ。
圧縮空気を燃焼させその燃焼ガスの
反動によって推進するジェット推進とは
異なり、重力自体を制御することにより
厚い大気圏内移動はもちろん、
静止衛星軌道程度までの上昇を可能と
する反重力機構。

いち早く実用化に向けて動き出した
Conus社からプロトタイプEL1という
アーシメント不活性式重力制御コアが
開発された。
その後、各社から様々な重力制御装置が
発表されていったが、Conus社は
恒星間航行の居住重力制御に特化した
128コア区画分割式の AL-15Hを発表する。

そして現在のConus社では重力制御コアの
独自技術を応用した反重力エンジンを
主軸に置き、
主に惑星の静止衛星軌道上に係留された
恒星間航行巨船と地上間とを行き来
できる小型船シャトルという分野に
おいて躍進を続けている。


参考資料 
http://fixwevlog-nucle-one.blogspot.jp/2012/02/no1640.html





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