2010/11/18

(No.1259): ドアーズとまぼろしの世界と


映画「ドアーズ/まぼろしの世界」を観る。

この映画は全て当時のままの映像のみで構成されており
まさにドキュメンタリー映画に相応しい内容だった。
脚色されていない。
ドアーズの軌跡。その中で、Jim Morrisonを主軸として
淡々と進行するという映画。
色付けがないあまりに、60年代後半のアメリカの狂気
ともいう時代がリアリティを持って感じ取れる。

音楽の本質とは、ある意味エネルギーなのではないかと思う。
それは伝えるとか想いとかそういう単純な感覚ではなく、
心の置き場所とか或いはまた演じる装いとか、
どこか音楽とは遠くかけ離れたところにある様々な
葛藤の末路なのではないか。

実はそれは音楽ではないと思う。
しかし、60年代後半のアメリカの
泥沼的反戦ドラッグカルチャー草ヒッピーに
浸っていた人々は皆、共有できた本質だったのだろう。

時代に生かされて時代に殺されたという塩梅式を。

ドラム、オルガン、ギター、声。
繰り出されるサウンドに不完全で且つ完璧な演奏と
張り詰めて弛んだ空気とガレージでサイケデリックな
色が形作られる。

この映画、ひどくお薦め。











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