2010/11/04

(No.1249): 回転とスラロームと


まだ筆者が普通二輪を取ってまもなかった頃
二輪ドラム先達者やんぐ先生が話していた。

「・・そんなとき、今日は乗れてないなと思うんです」


その時は、なるほどそういうこともあるだろう
とは感じていたが、実際、最近確かに「乗れていない」
と思うことが多々ある。

今夜もそうだ。

DUCATI M696+のこの極端とさえ思える低温の大気による
エンジンの回り方のギクシャク感を
多少考慮したとしても、やはり味を出しきっていない
乗れていないと思う。

特に、「曲がる」が駄目だ。

公道において、それが片側3車線大交差点であろうと
裏道の住宅街丁字路であろうと
ガススタンド出口合流左折であろうと
時速30kmでのノンストップ回転であろうと
交差点中央右折待ち後右折であろうと
「曲がる」という動作においては基本どれも同じである。

目線、ニーグリップ、重心、クラッチ、アクセル
停止時からの場合は、概ねリーンアウト
以外は全てリーンウイズ。
全てのワーキングにおいて、基本に則っている。
はずである。

という、基本的に抑えるべきことは承知しているが
「乗れていない」と思われる原因は
おそらくアクセルとクラッチの関係と
回転バランスとのミスマッチではないだろうか
と分析している。

あえて、筆者の技術以外の要素をあげるとするなら
やはりDUCATI M696+の低速時のエンジンギクシャク感
の影響は大きい。
アクセル+クラッチの連携でこのギクシャクを
どこまで均せるかが重要だ。
回転時のGの掛かり具合、速度、などが
回転バランスにも影響する。

回転時クラッチを完全にスパッと切る。
という手法はDUCATIのデスモドロミック機構においては
かなり有効だと思う。
ただし、動力伝達が絶たれた状態なので
バランス喪失には注意したい。

「乗れていない」時は
そういう、いくつかの手法を試しながら
磨くしかない。


乗れている時はこの「曲がる」も気にならないのだが。
おそらく、神のスラロームのような、
あの腰で乗る感覚こそが
実はホンモノなのではないかと思う。

もちろん
まだまだ到達できない。
二輪という乗り物は、なんでこんなにも奥が深いのだ。
素敵。









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